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カテゴリー「報告」の記事
第100回記念 高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました。
日 時 令和2年1月18日(土)午後3時~4時50分
場 所 今津サンブリッジホテル
参加者 43名
内 容 報告① 「高島市医療連携ネットワーク運営協議会の設立およびその後の活動について」
報告者 マキノ病院理事長(前ネットワーク会長) 森田 豊 先生
報告② 「高島市医連携ネットワーク運営協議会の経過および今後の展望について」
報告者 高島市医療連携ネットワーク運営協議会会長 前田 昌彦 先生
記念講演 「医療多職種連携『三方よし研究会』12年のあゆみを振り返る」
講師 NPO法人 三方よし研究会 代表理事 小串 輝男 先生
高島市医療連携ネットワーク運営協議会は、平成23年8月に設立され、今回で100回目を迎えました。
そこで、多職種医療連携ネットワークの先輩でもあり、目標としてきた東近江市の「三方よし研究会」より、代表理事の小串輝男先生をお招きしました。
最初に当協議会の前会長である森田 豊 先生より、高島市医療連携ネットワーク運営協議会の設立経緯や85回までの活動、続いて現会長の前田昌彦先生より86回からの活動と今後の展望についてお話をしていただいた後、小串先生に記念講演をしていただきました。
講演では、「三方よし研究会」の立ち上げから、NPO法人取得に至るまでの様々な活動を紹介していただきました。現在では、「三方よし研究会」が介護職員の初任者研修なども開催されるなど幅広く活動されている一方で、各施設からの連携成功事例や連携困難事例の紹介などを通して、患者さんを中心に置いた、よりよい連携の在り方をみんなで考える姿勢を継続していること等をお話してくださいました。そして最後には、「高島の専門職の中にも多職種連携の”マグマ”が存在していると確信している。」と激励のお言葉をいただきました。
講演終了後は、小串先生を囲んで交流会を開催し、和やかなひとときとなりました。
◇今後の予定
〇第101回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時 令和2年2月15日(土) 午後2時~4時30分
場所 安曇川公民館 ふじのきホール
内容 「在宅医療多職種連携セミナー」と合同開催
〇第102回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時 令和2年3月11日(水) 午後2時~3時
場所 安曇川公民館 2階カルチャールーム
内容 障がい者支援センターコンパスより話題提供
第98回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和元年11月13日(水)午後2時~3時
場 所 今津老人福祉センター
参加者 29名
内 容 話題提供 「高島保健所におけるアルコール関連問題への取り組み」
提供者 高島保健所 地域保健福祉・衛生係 保健師 奥澤 恵津子 氏
11月は、高島保健所からアルコール関連の問題について話題提供をしていただきました。
アルコールについては正常飲酒・非飲酒者からアルコール依存症者までにいくつかの段階があります。全国のアルコール依存症発症率から推計すると高島市では、アルコール依存症治療対象者は424人、アルコール依存症に陥る危険性のある問題飲酒者は3,860人に上るという数値も示されました。高島保健所では相談日を設けたり、家族支援や啓発活動を実施されていますが、家族で抱えきれなくなってからの相談が多く、治療後の再飲酒も多いなど問題も多いと報告されました。
後半の意見交換では、「アルコールの問題は、経済的な問題や家庭内暴力など別の問題がきっかけでわかるケースもある。」といった意見が多く出ていました。
地域での支援者である介護支援専門員や訪問看護などの方からは、飲酒の問題があると感じても治療や断酒会などにつなげることの難しさや、地域の中で簡単にお酒を手にすることができてしまう便利さも酒害を大きくしているのでは、などの意見も出ました。
また、夏季は急性アルコール中毒の救急外来患者が増えるといった実態も出され、若い人の一気飲みに対する注意喚起も必要との声も聞かれました。
今後必要な対策についても意見が交わされ、相談機関としての保健所の認知度を高めるとともに、問題に気付いた関係者が相談窓口を紹介したり連携を取っていくことの重要性、若い世代に対する啓発や教育の重要性などさまざまな意見が出ていました。
◇今後の予定
〇第99回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時 12月8日(日) 午後1時~4時30分
場所 安曇川公民館
内容 「高島まるごと元気まつり」と合同開催
〇第100回記念 高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時 令和2年1月18日(土) 午後3時~4時50分
場所 今津サンブリッジホテル
内容 講演会および交流会
第97回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和元年10月9日(水)午後2時~3時
場 所 今津老人福祉センター
参加者 31名
内 容 話題提供 「高島市在宅医療体制の現状」
提供者 高島市医師会 会長 前田 昌彦 先生
10月は、高島市医師会より、市内の在宅医療の提供体制の現状について、また市内で往診や訪問診療をしている先生方の集まりについて話題提供を行い、医師や医師会に対しての希望、意見について多職種の方々でグループに分かれて話し合いました。
意見交換の中では、今後在宅を希望される方が増えてくると見込まれる中、もっと在宅を担う医師が増えてほしい、といった声や、訪問診療される医師が偏在しているのでもっとまんべんなくいてほしい、といった声も出ていました。主治医のいない患者や主治医が訪問診療をされていない場合など、病院から地域に出向いてもらえるとよい。病院と地域の開業医との連携を深めることが必要との意見もありました。
また、統計上では人口当たりの在宅療養支援診療所や訪問看護ステーションの数は充足しているという数字が出ていますが、「高島市の広い地域をカバーしていることを考えると、医師も看護師も足りていると言えないのでは。」といった意見も出ました。さらに今後、訪問診療をする医師の高齢化を心配する声もあり、さまざまな意見が交わされました。
第96回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和元年9月11日(水)午後3時~4時
場 所 今津老人福祉センター
参加者 39名
内 容 話題提供 「大津赤十字病院と湖西医療圏域との連携について」
提供者 大津赤十字病院 地域医療連携課 課長 飛田 美乃
今回は、大津赤十字病院から、副院長の土井隆一郎先生、医療社会事業課課長 梶原英輝氏、そして地域医療連携課課長 飛田美乃氏をお迎えしました。
最初に、飛田課長より、湖西医療圏域と大津赤十字病院の医療連携について、高島市内から大津赤十字病院への紹介患者数や逆紹介の状況など平成30年度の実績を中心にお話していただきました。
また、大津赤十字病院には、高度救命救急センターがありますが、高島市内からの救命救急センターの受診者の状況についてもお話しいただき、湖西地域は他の地域に比べて、より重症の患者さんが運ばれていると言えるのではないかとのお話でした。
その後、グループに分かれ、大津赤十字病院との連携における感想や、希望、問題点など意見交換を行いました。地域連携室の方からは、「ターミナルの患者さんなどは退院時に診療所と後方支援の病院の両方にいただけるのでありがたい。」医師からは、「受診歴のある方は大津赤十字病院に送るが、救急の時は誰に情報を送るとよいのかがわからない。」といった意見や、「専門科の一覧があるとわかりやすい。」といった希望が出ていました。さらに介護支援専門員からは、ターミナルの患者さんの一時退院中の連絡方法についてなど、さらなる連携の強化に向けて意見交換が行われました。
◆次回の予定
10月9日(水)午後2時~3時
場所 今津老人福祉センター
内容 話題提供 高島市医師会より
第95回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました。
日 時 令和元年7月10日(水) 午後2時~3時
場 所 今津老人福祉センター
参加者 41名
内 容 話題提供 「消防の救急業務」
提供者 高島市消防本部 警防課 万木一徳 氏
今回は、高島市消防本部の方をお招きし、救急業務の現状や課題についてお話していただきました。
高島市消防本部では現在22名の救急救命士を中心に24時間、365日の救急活動を行っておられます。在宅看取りが少しずつ増える中、「延命処置を希望しない」という患者や家族の意思決定に対して、サポートする側の理解不足や共通認識の不足、家族自身の動揺などから、救急搬送の対応に苦慮される現状があるということを事例を交えながらお話していただきました。
その後、グループに分かれ、参加者で意見交換を行いました。この中では、終末期における意思確認においては、状態の変化時や一定期間ごとの見直しが必要であり、関係者が共通認識しておくことが大事との意見が多く出ていました。また、現代は、昔と違って自宅で家族が亡くなることが少ないことから、本人の状態の変化を見守ることができず、救急車を呼んでしまうのではないか、との見方もされていました。
このようなことから、在宅では訪問看護や主治医などから家族に対して、どんな時にどこに連絡するのかなど繰り返し話しておくことが必要であるとの意見も出ていました。
これからも人生の終末期に関わる関係者として、本人や家族に対してできることは何か、それぞれが考える貴重な機会となりました。
◆今後の予定
〇9月11日(水)午後3時~4時(※開始時間が変わっています)
場所 今津老人福祉センター
内容 話題提供 大津赤十字病院より
※ 8月の開催はありません。
「高島の在宅医療を考える会」を開催しました
日 時 令和元年6月12日(水)午後2時~3時30分
場 所 今津病院 会議室
テーマ ~在宅療養を支える「レスパイト入院」について考える~
参加者 63名
今回は、第94回高島市医療連携ネットワーク運営協議会と合同で開催しました。
前半は今津病院の地域連携室 竹本正樹氏、マキノ病院入退院支援室 山本暁氏、高島市民病院 地域医療連携室長 末武美里氏よりレスパイト入院の意味や各病院の利用者数や利用者の特徴、課題などについて報告されました。
後半は4つのグループに分かれ、意見交換を行いました。
レスパイト入院の体制が整備されたことにより、これまで介護施設でのショートステイが難しかった医療依存度の高い方や、透析患者、小児の受け入れが可能になってきたことは、在宅療養中の患者や家族にとって、大きな支えの一つになっていることがわかりました。また、在宅療養の中で、摂食・嚥下やリハビリに関する再評価の機会としても受け入れが可能ということで、在宅での療養生活を安心しておくる一助となっていることがうかがえました。
一方、今後の課題として「ケアマネとしても、レスパイト入院とショートステイの違いを正しく理解して相談していく必要がある。」といった意見のほか、レスパイト入院の周知や相談窓口の明確化を求める意見も出ていました。他にも「医療処置などの必要な利用者については災害時の対応を前もって確認しておくことも大事。」など活発に意見交換が行われました。
◆次回の予定
〇7月10日(水) 午後2時~3時
場所 今津老人福祉センター
内容 話題提供 高島市消防本部より
第93回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました。
日 時 令和元年5月8日(水) 午後2時~3時
場 所 今津老人福祉センター ホール
参加者 38名
内 容 話題提供『小児領域人材育成研修会の取り組み』
提供者 高島市リハビリ連携協議会 会長 船木 廣子氏
今回は、高島市リハビリ連携協議会から、昨年度からの新たな取り組みについてお話していただきました。
高島市内において、小児在宅ケア児に対するリハビリ専門職の関わりのニーズが高まってきていることから、小児領域にも対応できるリハビリ専門職を育成するため、改めて基礎から勉強しようと研修会の実施に取り組まれたとのことでした。24名の受講者のうち、11名が今年度から新たに同協議会の小児部員として活動されるそうです。
また同協議会では、市からの人材派遣の要請に対応したり、地域サロンの運営にリハ職としてどう関わるか検討するなど、専門職として地域との関わりを着実に展開しておられる活動についてわかりやすくお話してくださいました。
グループワークの中からは、「今はまだ、小児に対しての連携体制はできていない。」「訪問看護が抱え込んでいる?」「訪問リハビリでは、作業療法士や言語聴覚士の訪問の希望も出てきている。」「在宅では、生活にリンクしたリハビリをしていくことが必要。」「人の集まるサロンなどにリハビリ職の方が来てくれるのはよい。」など、リハビリ職の今後の活動に期待する意見がたくさん出ていました。
◆次回の予定
〇6月12日(水)午後2時~3時30分
場所 今津病院 2階 会議室
内容 「高島の在宅医療を考える会」として開催
テーマ ”在宅医療を支える「レスパイト入院」について考える”
第92回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 平成31年4月10日(水) 午後2時~3時
場 所 今津老人福祉センター ホール
参加者 41名
内 容 話題提供「薬剤師の仕事紹介」
提供者 高島市薬剤師会 会長 田中 聡美 氏
今月は、高島市薬剤師会より地域の薬剤師さんの業務についてご紹介していただきました。地域の薬局において、薬剤師さんは、処方箋による調剤や処方だけでなく、患者さんの困りごとに対してこまかな工夫やアドバイス、主治医への提案など様々な役割を担っていただいていることをお話いただきました。また、在宅への訪問薬剤指導を行う薬局も増えていることがわかりました。
さらに、最近はがんを患う患者さんも増えていることから、医療用麻薬の取り扱い上の注意点などについてもお話してくださいました。
後半は、薬剤師会の発表をもとにグループに別れ、薬剤師さんへの質問や期待することなどが話し合われました。
グループワークの中では、「薬剤師さんの仕事がよくわかった」「薬の管理は訪問薬剤師さんのおかげでよくなってきた」などの声がある一方、「病院の薬剤師さんと地域の薬剤師さんの連携はどうか?」「どういう人を薬剤師の訪問につなげたらいいかわからない」などの意見も出ていました。また、災害時や特殊な薬の確保などの観点から「薬や衛生材料などがどこにあるのか見える化することができるとよい」といった意見も出るなど、今後に向けて貴重な意見交換の機会となりました。
◆次回の予定
〇5月8日(水) 午後2時~3時
場所 今津老人福祉センター
内容 話題提供 高島市リハビリ連携協議会より
第91回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 平成31年3月13日(水) 午後2時~3時
場 所 安曇川公民館 カルチャールーム
参加者 18名
内 容 話題提供「平成30年度高島市在宅医療・介護連携推進事業について」
提供者 高島市医師会在宅療養支援センター コーディネーター 清水 文枝
今回は、高島市医師会在宅療養支援センターより、平成30年度の在宅医療・介護連携推進事業の実施結果について報告させていただき、次年度に向けて参加者の皆様からご意見をいただきました。
医療・介護の連携事業については、顔の見える関係づくりから職種間の連携がすすむ中、リハビリ連携協議会と介護支援専門員連絡協議会の自主的な合同研修が開催されたり、訪問看護と歯科医師や薬剤師との連携などさまざまな職種間で個別支援を通じた連携がすすんできています。
在宅療養支援センターに対しては、「地域連携パス」の活用について病院から地域へのスムーズな引継ぎができるよう協力してもらいたい、とのご意見や、在宅療養支援センターの事務所が高島市民病院内にあることや「地域医療連携推進法人」とも同一事務所内にあるというメリットを生かして、シームレスな連携ができるよう活動してほしい、とのご意見もいただきました。
また、あさがおネットの活用については、高島での効果的な活用事例などをもっと市外にもアピールしていく役割もあるのでは、とのご意見もいただくなど今後に向けて貴重な機会となりました。
今後とも在宅医療や介護に携わる方々の連携相談窓口として、気軽に声をかけていただけるよう活動してまいります。(清水文枝)
◆次回の予定
〇4月10日(水)午後2時~3時
場所 今津老人福祉センター
内容 話題提供 高島市薬剤師会より
多職種連携セミナーⅡ(第90回高島市医療連携ネットワーク運営協議会)を開催しました
日 時 平成31年2月16日(土) 午後2時~4時30分
場 所 寿光苑
参加者 47名
内 容 テーマ「褥創ケアはおもしろい~チームワークで褥創を考える~」
〇講演「チームワークで褥創ケアを考える」
講師 マキノ病院 皮膚科 片岡照貴 先生
〇ミニレクチャー「褥創ケアの最新情報」
講師 高島市民病院 皮膚・排泄ケア認定看護師 伊庭治代 氏
今年度2回目の多職種連携セミナーは、「褥創」をテーマに、講義とグループワークの2部構成で行われました。
片岡先生からは、褥創発症のリスクアセスメントから褥創ができてしまった場合の診断や治癒の経過、治療についてわかりやすくお話をしていただきました。そして、急性憎悪期の褥創のほか、壊死や発熱を伴う褥創は入院治療を要するが、それ以外は、基本的にこれからは在宅で治す疾患である、と説明されました。そのためには、まずは、よく観察してアセスメントすること、徐圧と適度な湿潤環境を保つこと、医師、看護師、リハビリ職、栄養士など多職種がチームで関わることが大事であると結ばれました。
伊庭看護師さんからは、褥創の状態に応じたケアについて、褥創の局所のケアを始め、体圧分散の管理、ポジショニングなど最新情報を交えながら具体的にお話して下さいました。
講義の後、6つのグループに別れ、多職種で褥創発生の要因についてアセスメントし、今後必要と思われる支援について検討しました。そして、最後には、各グループの話し合い結果を発表し、参加者全員で共有しました。
◆次回の予定
第91回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時 平成31年3月13日(水) 午後2時~3時
場所 安曇川公民館 ふじのきホール
内容 話題提供 高島市医師会 在宅療養支援センターより