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カテゴリー「報告」の記事
第124回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和4年11月9日(水)午後2時~3時15分
場 所 安曇川公館 ふじのきホール
内 容 情報提供および意見交換
「地域連携の実績と現状報告(湖西医療圏)」
情報提供者 大津赤十字病院
地域医療連携課長 長谷川 豊 氏
参加者 28名
今回は、大津赤十字病院よりゲストとして、副院長 辻 將公 先生、地域医療連携課長 長谷川 豊氏、総合医療相談室長 梶原 英輝 氏をお迎えしました。
最初に長谷川豊課長より、湖西医療圏域(高島市)との医療連携について昨年度の実績を中心にお話ししていただき、その後参加者との意見交換を行いました。高島市内には高度な医療を受けることができる基幹病院がないため、大津赤十字病院に寄せる期待も大きく、大津赤十字病院と高島市内の医療機関あるいは在宅との連携について、さまざまな質問や意見が交わされました。
「転院に際して紹介元で事前にコロナ検査は必須か?」、「コロナ入院でADLの低下がみられる場合の対応は?」などの質問から、患者の情報共有について、もっと情報が欲しいといった意見や、あさがおネットの患者登録をしてほしい、など具体的な要望なども出されました。また、これまでに意見交換を重ねている中で、実際に工夫や配慮をしていただいていることに対しての感謝の意見もあり、このような機会を持つことの大切さを感じた貴重な時間となりました。
◆今後の予定
第125回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
「高島の在宅医療を考える会」として開催します。
日時 令和4年12月1日(木) 午後2時~3時30分
場所 高島市役所本庁 新館3階 会議室
テーマ「地域包括ケアを支えるリハビリテーション」
第123回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和4年10月6日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
『新型コロナ対策』考えましょう
~これでいいのか日本 これでいいのか日々の生活~
話題提供者 高島保健所長 松原 峰生 先生
今回は、高島保健所長の松原峰生先生より、新型コロナ対策について、これまでの経過や現状での課題などについてお話ししていただきました。
先生は、日本で最初に感染が拡大したダイヤモンドプリンセス号でDMATとして活動され、その後、滋賀県COVID-19災害コントロールセンターで活動されました。これらの活動を通して得られた経験から、新型コロナ対策についてのお考えなどをお話ししてくださいました。
「新型コロナウイルスは、『死のウイルス』でも『恐怖のウイルス』でもない。特にオミクロン株になってからは、普通のカゼに近いものなので、予防という名のもとに地域の『絆』や『ふれあい』『助け合い』などを一斉にやめてしまっていることを考え直し、高齢者にとって今、本当に大事なことは何かを一人ひとりが考えていこう。」と呼びかけられました。
後半は参加者との意見交換が行われました。その中では、高齢者の方が濃厚接触者に該当するため介護サービスが利用できない間に、本人の状態が悪化するなどの弊害がおきていること。サービスを提供する側としては、自分たちが感染の媒介者になってはいけない、クラスターをおこしてはいけない、との思いからサービス提供に慎重になる。など、それぞれの立場から意見が出ていました。
◆今後の予定
第124回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時 令和4年11月9日(水) 午後2時~3時15分
場所 安曇川公民館 ふじのきホール
内容 大津赤十字病院より話題提供および意見交換
第125回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
「高島の在宅医療を考える会」として開催します。
日時 令和4年12月1日(木)午後2時~3時30分
場所 高島市役所本庁 新館3階会議室
第122回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和4年9月1日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
「コロナ禍におけるフレイルとオーラルフレイル」
話題提供者 高島市歯科医師会 会長 大山 恒徳 先生
参加者 19名
今回は、高島市歯科医師会会長 大山 恒徳 先生より歯科医師の立場から全身的なフレイルとオーラルフレイルの関連についてお話ししていただきました。
コロナ禍の弊害として、当初はコロナ感染を恐れて必要な歯科受診を控えたりする高齢者が多くあったことや、長期のマスク生活による口腔内の乾燥や唾液の減少から、虫歯ができやすくなっている、などの実態をお話ししてくださいました。そして、全身的なフレイル予防の観点からも、「食べる力」を維持することと口腔機能の低下のサインを見逃さないことが大事である、と説明され、具体的なオーラルフレイルのチェック方法や「お口の体操」なども紹介してくださいました。
後半の意見交換では、病院の歯科・口腔外科と地域の歯科診療所との連携システムができるとよい、といった意見や、歯科受診の感染リスクが高くないことをもっと知ってもらうことも必要、などの意見が出ていました。
また、訪問歯科診療の対象や内容についての質問のほか市内で訪問診療されている歯科診療所の件数などの質問もあり、歯科医師会の地域医療への取り組みに対するさらなる期待もうかがえました。
◆次回の予定
第123回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日 時 令和4年10月6日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 高島保健所より話題提供および意見交換
第121回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和4年7月7日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
「認知症の方とそのご家族をとりまく現状」
話題提供者 高島市地域包括支援課 保健師 橋本 理恵 氏
参加者 30名
今回は、高島市役所地域包括支援課 橋本 理恵 保健師より、高島市における認知症の方やそのご家族の相談対応から見える課題について事例を交えて話題提供していただきました。橋本保健師さんは高島市の認知症地域支援推進員でもあります。
令和2年では、高島市における認知症の相談は594件、高齢者虐待の相談件数も952件をかぞえ、年々増加傾向にあるとのことです。認知症に関する相談は、問題が家族で抱えきれなくなって初めて相談につながることも多く、特に男性介護者の場合、介護の抱え込みや認知症の理解不足などにより虐待につながってしまうことも多いということでした。
また、認知症を患う本人や男性介護者の体調管理の難しさや、認知症を理解して地域で受け入れ見守ることの難しさなどの課題もあることを事例を通してお話してくださいました。
後半は、少人数のグループに分かれて認知症の方を支援する上での困りごとなどを話し合いました。一緒に暮らしているとわかりにくい、といった意見や相談窓口がわかりにくいなどの意見もありました。家族や支援者から早い相談につながるよう周知をしていくとともに、専門職が気付いたときにすみやかに相談機関につないでいくことが大切であることを皆さんで共有しました。
◆次回の予定
第122回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日 時 令和4年9月1日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
高島市歯科医師会より
※ 8月は会議の開催はありません。
第120回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました。
日 時 令和4年6月8日(水)午後2時~3時
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
「滋賀県薬剤師会 災害対策(BCP・アクションカード)
話題提供者 高島市薬剤師会 垣本 修吾 氏
参加者 29名
今回は、4月の湖西介護支援専門員連絡協議会からの話題提供に関連して、滋賀県薬剤師会で策定された「BCP(業務継続計画)」と「アクションカード」について、その策定に関わられた高島市薬剤師会前会長 垣本修吾氏よりご紹介いただきました。
「BCP」や「アクションカード」とは、地震や原子力災害をはじめ、台風や大雨など風水害によって通常業務の継続が困難になった時、具体的にどう対応するかの手順書のことで、「BCP」は発災から1週間、1か月の間の具体的な取り組みを、「アクションカード」は発災から24時間以内の作業内容を記載したものだそうです。そしてその手順書は紙ベースで作成し、誰が見てもわかるように順序よく記載しておくことや、それをもとに災害訓練を行い、作成した計画を見直し、修正してより現場に即したものに作り上げていくことが大事である、などのお話をしてくださいました。
後半は、高島市内で最近発生した停電をふまえ、電源喪失時の対応状況等についていろいろな意見が出されました。停電時病院では自家発電装置が稼働するということですが、診療所でも電子カルテが使えない、薬局でも分包機や薬袋の印刷機が使えなくなることから、発電機を備えている診療所や、手書き用の薬袋を置いている薬局などの報告もありました。また、市内の訪問看護ステーション間では、ポータブル充電器を保有され、必要な患者さんに一時貸し出しするシステムをとっておられることもわかりました。
また病院からは、災害だけでなく新型の感染症などが出てくる時代、市内の感染症対策のネットワークづくりも必要と感じた、といった意見も出されました。BCPの策定はこれからというところも多いようでしたが、参加者がそれぞれの業務上で、もしもの時の備えについて具体的に考える機会となりました。
◆次回の予定
第121回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日 時 令和4年7月7日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
高島市役所地域包括支援課より
※ 次回より開催日が原則第1木曜日に変更となります。
ご参加いただける方はお間違えないようお越し下さい。
第119回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日時 令和4年5月11日(水)午後時2~3時
場所 新旭公民館 多目的ホール
内容 話題提供および意見交換
「高島市医師会からみた、高島市における在宅医療の現状と他職種連携について」
話題提供者 高島市医師会 会長 前田 昌彦
参加者 24名
今回は、高島市医師会前田会長より、市内の医師会会員を対象として今年4月に実施した『在宅医療・他職種連携に関するアンケート調査』の結果について報告されました。アンケートは市内の医療機関35カ所に対して調査票を送り、31医療機関から回答がありました。
結果については、往診や訪問診療など在宅医療を行っている医療機関は、全体の61%でした。また令和3年度の在宅看取り(自宅およびグループホーム・施設含む)の総件数は147件となっており、過去2014年は46件、2017年は97件であり、着実に増えていることがわかりました。また、在宅で可能な医療行為は、看取りや点滴、在宅酸素の管理、疼痛管理、バルーン交換などは半数以上のところで対応可、との回答でしたが、人工呼吸器の管理や中心静脈栄養などに対応しているところは少ない結果でした。
さらにアンケートではケアマネジャーや歯科医師、薬剤師など他職種との連携状況やびわ湖あさがおネットの利用状況についての質問もありました。この中では、訪問歯科診療について「知らない」との回答が半数近くあったことや、びわ湖あさがおネットの利用も約4割が「利用していない」または「知らない」と回答されており、今後の取り組みへの課題も見えてきました。
後半の意見交換では、ケアマネジャーや病院の方からは、在宅希望が増えていると感じる、との声が多く聞かれ、薬剤師の方からは、薬剤師や他の職種が協力して在宅に関わることで少しでも先生方のサポートしていきたいといった意見も出されました。
最後に前田会長は、5年後10年後を考えた時 地域の医師も高齢化が進むことから、各病院が地域に出向いていただくことに期待するとともに若い先生方への継承をどうするかが課題であると思う、とまとめられました。
◆次回の予定
第120回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時 令和4年6月8日(水) 午後2時~3時
場所 安曇川公民館 ふじのきホール
内容 話題提供 高島市薬剤師会より
第118回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和4年4月13日(水)午後2時~3時
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
テーマ「連携の相互作用力を高める」~頼り頼られる関係づくり~
提供者 湖西介護支援専門員連絡協議会 会長 井上 良信 氏
参加者 33名
今回は、湖西介護支援専門員連絡協議会の井上良信会長より、入退院時や災害時における介護支援専門員の役割を中心にお話していただきました。入退院支援については「湖西圏域における病院とケアマネジャーの入退院支援の手引き」をもとにスムーズな連携がすすんできていることをお話ししてくださいました。
また、今後取り組みが必要となる災害時の要援護者個別避難計画や各事業所の事業継続計画(BCP)の作成についてもお話ししていただきました。2024年までに介護保険の全サービスについてBCPの策定が義務付けられているそうですが、実際の計画策定はまだこれからという段階であり、ケアマネには介護サービスの調整に限らず、関係機関や地域との連携も含めたマネジメントスキルがより求められる、といった課題を提示していただきました。
後半の意見交換においては、参加者からは、コロナ禍の経験を通じて、関係者間の情報共有にはびわ湖あさがおネットやリモート会議の活用などを進めていくことが大事ではといった意見が出ていました。またBCPの策定については、居宅介護支援事業所に限らずこれから研修を受けて作成していくというところが多いようでした。
◆次回の予定
第119回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時 令和4年5月11日(水)午後2時~3時
場所 新旭公民館(高島市観光物産プラザ)多目的ホール
内容 話題提供 高島市医師会より
第117回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和4年1月12日(水) 午後2時~3時
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
滋賀県看護協会第7地区支部 代表 吉岡 千晴 氏
参加者 27名
今回は、高島市民病院看護部長 吉岡千晴氏より、看護協会第7地区支部の活動についてお話ししていただきました。
高島市内の看護職(看護師・准看護師・助産師・保健師)は549人、そのうち看護協会に加入している人は約半分の286人で、滋賀県看護協会の中で最も小さな支部であるとのことです。しかし会員数は少なくても、会員向けの事業だけでなく、市内に就職された新人看護師さんの交流や定着化をはかる研修会を開催したり市民向けの啓発なども積極的に実施されているそうです。また市内の様々な場所で働く看護職のネットワークを築くため、平成30年度には「地域看護ネット」を立ち上げるなど精力的に活動されていることをお話ししていただきました。
話題提供のあとは質疑応答、意見交換を行いました。看護職以外の方からは「看護師の実働可能な年齢は?」、「市内で働いているのはほとんど地元の人?」などいろいろな質問が出ていました。
看護師さんからは、看護職も他の職種と同様に慢性的な人材不足や高齢化の問題があること、訪問看護では、通常単独で訪問することや緊急時の待機当番などによる精神的身体的負担など、特有の問題があるなどの声がありました。また看護師の資格をとっても3~4割は県外に出てしまうなど定着化の課題も大きいことがわかりました。
参加された医師の方からは「看護師さんの実態がよくわかった」、「看護師さんは医療の要といってもいい。人材確保に努めながら働き方改革も進めていかないといけない。」などの意見が出されました。薬剤師の方からは、「訪問看護師さんの仕事は大変、地域の薬剤師が担える部分があるなら一緒に考えていきたい。」といった意見も出ていました。
令和3年度「高島の在宅医療を考える会」を開催しました
日 時 令和3年12月8日(水)午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
テーマ 「脳卒中地域連携パスをめぐる考え方について」
参加者 30名
今年度は、新型コロナの影響により二度の延期の後、ようやく開催することができました。
最初に、高島保健所 高木保健師より地域連携パスの概要と作られた経緯についてお話をしていただき、その後、パスによる連携事例を、高島市民病院地域医療連携室 岡田相談員、今津病院 前川理学療法士、老人保健施設グリーンテラス 川村作業療法士よりそれぞれの関わりについて報告していただきました。
後半はグループに分かれて意見交換を行いました。病院や施設間では比較的パスが回っているが、在宅の医師やケアマネジャーまでは届いていないという現状があることがわかりました。
ケアマネジャーからは、「ケアマネが欲しい情報は入退院支援ルールの中で得られており、パスのメリットが感じられない。」、「在宅では、関係者が多岐にわたるので、パスの責任者があいまいになるのでは。」などの意見が出され、薬剤師からは「リハには薬の影響もあるが、薬剤師が書く欄がない。」といった声も出ました。また医師からは、「今後は手書きではなく、あさがおネットなどICTを使っていく方がいいのでは。」という意見も出ていました。
平成23(2011)年度に高島市脳卒中地域連携パスが運用開始されてから10年となり、パスの課題もいろいろと見え、今後の運用についても改めて考える機会となりました。
令和3年度「在宅医療多職種連携セミナー」を開催しました
日 時 令和3年11月13日(土) 午後2時~4時
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
参加者 46名
今年度は「本人の意思決定を多職種で支援するには」というテーマで実施しました。
講師には、高島市民病院 内科科長の上野哲先生をお迎えし、事例検討も同病院の緩和ケア認定看護師さんとACPを考える主任看護師チームにより進行してくださいました。
前半の講義ではACPの基礎知識やACPを行うにあたり大切なことについてわかりやすくお話ししていただきました。後半は事例を通して本人・家族の意向、また本人にとっての利益・不利益は何かを確認し、本人の意志を実現するため、あるいは実現に近づけるために私たちが出来ることは何か、といった視点で多職種によるグループワークを行いました。
参加者からは、「職種によっていろいろな見方があることがわかってよかった。」といった声や「コロナの影響で、久しぶりの集合研修でいろいろな職種の方とお話ができて楽しかった」という声がたくさん聞かれました。