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カテゴリー「報告」の記事
第137回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和6年1月18日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 情報提供および意見交換
「大津・湖西圏域間の連携の現状や新たな課題および今後の展望」
情報提供者 大津赤十字病院
副院長 兼 患者支援センター長 片倉 浩理先生
地域医療連携課 課長 長谷川 豊氏
医療社会事業課 兼 地域生活支援課 課長 梶原 英輝氏
今回は、大津赤十字病院から、3人の方にお越しいただき、新しい取り組みや患者支援センター機能、他医療機関からの紹介や転院等の状況についてご紹介いただき、意見交換を行いました。
大津赤十字病院の新規取り組みとして
①外来内科系診療ブースの拡張・・外来の待ち時間等の調査結果等からの改善
②AI問診票システムの導入・・AIによりどの診療科で受診するとよいか一定の案が示される
③患者支援センターのリニューアル・・スムーズな入退院と逆紹介を目指して連携強化(2023年7月)
湖西圏域から大津赤十字病院への紹介は、全体の3.9% 963件(令和4年度)で、最も多かったのは高島市民病院 355件でした。高島市消防本部からの救急搬送は140件(令和4年度)ということでした。
大津赤十字病院から、高島市内の3病院への転院は、令和5年度は少し減っているようです。高島市内の3病院は、役割機能が分化され、連携しながら入院治療ができるようにすすめているところですが、より大津圏域との連携を深めながら、安心して治療が受けられる医療体制づくりをする必要があります。
大津赤十字病院での平均在院日数は、数年前には17日位でしたが、直近で10.64日ということでかなり少なくなっていて、早期に他病院への転院や在宅療養に戻られる状況です。
意見交換では、AI問診票システムの活用についてや患者支援センターの組織の細分化等の質問がありました。どこに住んでいても、必要な医療や介護、サービスが安心して受けられるよう、連携を図ることの重要性を再認識しました。




第136回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和5年12月14日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供 「高齢者歯科保健について」
~令和4年度 高齢者歯科保健に関するアンケート調査報告をもとに~
話題提供者 高島健康福祉事務所(高島保健所)
歯科衛生士 井上 万悠子氏
今回は、高島保健所の井上歯科衛生士から「高齢者の歯科保健」について、話題提供していただきました。
令和4年度に市内の高齢者に関わる施設や事業所等を対象に、高齢者歯科保健に関するアンケート調査を実施され、その結果を報告していただきました。
市内のほとんどの事業所では、高齢者の歯科保健の向上のため、入れ歯の清掃やうがい、口腔体操、唾液腺マッサージ等に取り組まれていますが、課題もありました。
【アンケート結果から】
・利用者の歯や口について困ったことや悩んだことがある ・・ 86%
・困りごとや悩み ・・ 入れ歯が合わない、口腔ケアを拒まれる、むせる・飲み込み等
・歯科健診や歯科保健指導の機会がない ・・ 84%
・歯科研修の経験 ・・ ない 57%、ある 41% 機会が少ない
「体の健康は口から」と言われるほど、口は大事なところです。歯を失う一番の原因は歯周病で、全身疾患とも関りがあります。市内の高齢者に関わる事業所の課題から、研修の機会をつくることや相談できる場の周知等がさらに必要なことがわかりました。
【グループワークでは】
・元気な時からかかりつけ歯科医を持つことが大事
・歯の予防が大事だが、予防に取り組んでも効果が見えにくく、周知が難しい
・個々にあった口腔ケアの道具の選択や方法が大事で、学びたい
・歯科衛生士との体制づくりやスタッフの勉強が必要
高島保健所の時田所長から、”予防”を大事にしていきたいので、ご協力をお願いしますとコメントをいただきました。
歯科医師の野上先生からも、これまでの取り組みや下記を活用できること等、ご助言をいただきました。
◇ 「摂食・嚥下マニュアル」 ・・高島市役所 高齢者支援課にあります
◇ 「摂食・嚥下」に関する動画 ・・姿勢や食事の形態、入れ歯を洗う等の基本が学べます
この「チームたかしま」のホームページにアップしています
◇ かかりつけ歯科医のない方等の個別ケースの相談 ・・ 歯科医師会で相談できます
高島市医師会在宅療養支援センターへ連絡してください
~ぜひ、ご活用ください~
歯科保健について日々の業務に組み込まれ、流れていく中で、多職種がそれぞれ感じていたことやわからなかったこと等が明確になりました。多くの方が知る機会、学ぶ機会を大事にして行動できるよう、さらに周知していきたいと思います。




「高島市の心不全 地域医療を考える会」を開催しました
日 時 令和5年12月7日(木) 18時30分~20時30分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 座長:ながおか医院 院長 長岡 伊織先生
講演Ⅰ「当院における心不全連携について」
演者:高島市民病院5東病棟 看護師長補佐 宇田 洋海氏
講演Ⅱ「心不全再入院予防の取り組みについて」
演者:大津赤十字病院 心不全看護認定看護師 岩崎 竜也氏
座長:高島市民病院 循環器内科 副科長 谷口 晋先生
特別講演「令和時代の心不全治療 ~診断から地域連携まで~」
演者:大津赤十字病院 循環器内科副部長 陣内 俊和先生
座長:ながおか医院 院長 長岡 伊織先生
デイスカッション「心不全病診連携について」
参加者数:66名
共 催:高島市医師会・大塚製薬株式会社・ノバルティスファーマ株式会社
「高島市の心不全 地域連携を考える会」を開催しました。
高齢化率が37%を超えている高島市では、心不全を患う方も増え続け、パンデミック(非常に多くの患者を発生させること)とも言われています。
今回、高島市民病院と大津赤十字病院の心不全への取り組みを学ばせていただき、大津赤十字病院の陣内先生に「令和時代の心不全治療 ~診断から地域連家まで~」と題しての特別講演をしていただきました。
心不全で療養しなければならなくなったとしても、本人の希望や価値観、暮らし方等を尊重して、多職種が連携して支援することを何よりも大切にされていることをお聞きすることができました。
病気を持ちながら暮らしていくのは、制限があり、我慢をしなければいけないこともあり、継続する難しさもありますが、できる限りその人の暮らしや価値観を知り、その方の望む暮らしに合った方法を応援していくことがチームとして重要であることを学びました。関わるそれぞれの職種から、励ましや応援がいつも届けば、継続することも苦にならず悪化予防ができるのかもしれません。
病院の中の各職種、また地域で活動する各職種、本当にたくさんの方にご参加いただき、講師や企画してくださった心不全のチーム医療に関わる皆さんも驚かれるほどでした。
多職種がそれぞれの取り組みや課題等を共有することができ、利用者さんを支えるためにあるつながりが一層深くなった研修会となりました。
市民の皆さんが、自分らしく安心して暮らしていけるように、これからも多職種で連携していきたいと思います。



「薬剤師・訪問看護師・介護支援専門員 合同研修会」を開催
日 時 令和5年12月2日(土) 午後2時~4時
場 所 新旭公民館 2階 多目的ホール
内 容 ①事例提供
高島市健康福祉部高齢者支援局高齢者支援課 主任保健師 橋本 理恵氏
②訪問看護の看護内容
滋賀県訪問看護ステーション連絡協議会 第7地区支部 支部長 土井 慎輔氏
③薬剤師居宅療養管理指導について
高島市薬剤師会 会長 戸井 惠子氏
④意見交換(グループワーク)
⑤講評 高島市医師会 会長 松本 道明先生
参加者 33名 (薬剤師 9、訪問看護師11、介護支援専門員 13)
今回初めて「薬剤師・訪問看護師・介護支援専門員 合同研修会」を開催しました。
これまで、薬剤師と介護支援専門員の合同の研修会をこの数年間 重ねてきました。その中で、介護支援専門員が作成するケアプランに、薬剤師と訪問看護師のどちらにどのようにお願いするとよいのかわからないという声がありました。そこで3職種が集まって、お互いの役割や課題を知り、連携を深めていく機会としました。
介護支援専門員からの事例提供を受け、薬剤師と訪問看護師の活動について、それぞれが行えることを報告し、グループに分かれて意見交換を実施しました。
3職種が顔を合わせての意見交換では、お互いの役割や活動、疑問点や課題等、多くのことを出し合い話が弾んでいました。
それぞれの職種の業務については、知らないことが多くありました。薬剤の一包化や変更、残薬がある時等、さまざまな場面で薬剤師に気軽に相談してほしい、頼ってほしいと嬉しい声をいただくこともできました。
参加者からの意見(アンケートから)
・在宅患者さんに関わる他の職種の方々の疑問が聞けて良かった。
・多職種で集まることで、タイムリーに疑問が解決できた。
・各々の専門の立場から在宅を支えて連携して行きたいと気持ちを感じた。
・顔の見える関係性があって、初めの一歩であると思います。
今後も、もう一歩を踏み出せるように、多職種で集まる機会を増やしていきたいと思います。




「高島の在宅医療を考える会」「多職種連携セミナー」「第135回高島市医療連携ネットワーク運営協議会」を開催しました
日 時 令和5年11月18日(土) 午後4時~6時
場 所 今津サンブリッジホテル
内 容 講演 テーマ「チーム大津京の取り組み」
~多職種連携によるケア~
講師:西山 順博先生
医療法人 西山医院 理事長・院長
チーム大津京 代表
参加者 62名
今回は、お隣の大津市で多職種・異職種のチームで、在宅療養を先進的にすすめられている西山先生をお招きし、「チーム大津京の取り組み」について学ばせていただきました。
病院医療:「生きていること」、命への支援(キュア>ケア)
在宅療養:「生きていくこと」、生活への支援(キュア<ケア)
医療支援、介護支援、生活支援、生きがい支援、こころの支援の5つの支援と、人生の満足への支援を大事にして、ご本人が現在の暮らしの中で、何ができて、何が不自由なのか、ご本人の活動を支援する取り組みが必要である。
病気や状態に応じて、どのタイミングでACP(アドバンス・ケア・プランニング)をするのかが大事であるが、「サイ五郎さんちの人生会議」セットで、参加者全員で体験してみて、人生会議を実施するのは早くても良い、面白いもの、楽しいものであることもわかりました。
医療や介護、福祉関係者に加えて、地域の様々な方々とともに、命を支え、生活を支え、人生の満足を支援するには、1人ひとりの人生観、生きざまを理解してサポートすることだと学びました。
参加者からは、「地域-医療が連携し、その人の人生を生ききれるように、一緒に伴走できるような支援が重要と感じました」「1人の人に対してさまざまな職種が同じ目線で関わっていくことが大切だと思う」等の意見をいただきました。
これからも、誰もがより充実した人生を送ることができるよう「たかしまマイウェイノート」を普及して自分の思いを書き留めてもらうことと、併せて「チームたかしま」で支援できるよう「人生会議」をすすめていきたいと思います。
人口5万人弱の高島市は、ひとつのチームとして顔の見えるちょうど良いコミュニティーです。
今後もさらに「チームたかしま」一丸となって、協働していきましょう。




「在宅療養講演会」を開催しました
日 時 令和5年10月21日(土) 午後2時~4時
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 〇「認知症とともに生きる希望宣言」:高島市キャラバン・メイト
〇ミニ講義「若年性認知症について」:高島市医師会 会長 松本 道明氏
〇講演会(対談形式)
「認知症とともに生きる ~認知症の当事者だからこそ伝えられること~
講師:下坂 厚氏 認知症当事者、認知症の人と家族の会 京都府支部
京都府認知症応援大使
インタビュアー:松本 道明氏 高島市医師会 会長
山本 雅代氏 紅葉の会(介護家族の会) 代表
〇写真展 「記憶とつなぐ」
写真家 下坂 厚氏
参加者 100名
認知症になっても、できる限り住み慣れた地域で、安心して暮らし続けることができるようにする取り組みの一つとして講演会を開催しました。
働き盛りの46歳の時に若年性アルツハイマー型認知症となられた下坂さんをお迎えし、対談形式で病気を受け入れていくことの苦悩や困ること、周りの人に理解してほしいこと等を語っていただきました。
スマートフォンを使って全国各地へ講演会にも出かけられ、仕事としても写真を撮り、SNSで発信されている等身大の姿は、活き活きとされていて、「認知症になったら、何もできない」という誤った理解を吹き飛ばしてくれました。
認知症や病気になると「介護される側」「介護する側」と決めつけてしまいがちになりますが、そんな関係ではなく、困った時にそっと寄り添えるパートナーとして、これまで通りに一緒に歩んでいくことが当たり前のまちづくりが大事であることを会場全体で共有できたように思いました。
若年性認知症では、若い世代ゆえに仕事や経済面、養育等、生活を送っていく上で様々な大きな課題があります。制度や仕組みはまだまだ整備が必要なこともあるのが現状です。
こうして声を上げてくださった方や言えないけれど苦しんでおられる方を、認知症になっても、どんな病気や障害になっても、かけがえのない1人ひとりを大切に、お互いに助け合える誰もが暮らしやすい地域にしていきたいと強く思えた講演会でした。この日は雨も降りましたが、琵琶湖の方に目を向けると大きな虹が見えて、これからに希望が見えた一日となりました。




下坂厚さんの写真

車いすで散歩をしていて
お地蔵さんの前を通ると
必ず手を合わせる
わからないことが増えていっても
大切なことは忘れない
心はずっとなくならない
2021.06.24

第134回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和5年10月5日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供 「生活支援コーディネーターの役割」
話題提供者 高島市社会福祉協議会
地域福祉課 係長・生活支援コーディネーター
熊谷 智香子氏
今回は、高島市社会福祉協議会の生活支援コーディネーターから「生活支援コーディネーターの役割」について、話題提供していただきました。
生活支援コーディネーターは、高齢者の生活支援・介護予防の基盤整備を進めていくことを目的とし、地域において生活支援・介護予防サービスの提供体制の構築に向けたコーディネートを行う役割があります。
市内には、中学校区ごとに6名の生活支援コーディネーターが、地域の特色や課題、強みや弱みを理解し、その地域に合った資源や支援を開発するなどの活動をしています。
1.地域の課題や困りごと等、生活ニーズの把握をする
2.支援者の発掘と支援
3.生活支援の立上げ、居場所、サロンづくり支援
4.各種団体との連携
制度や福祉施策だけでは、その人の暮らしを支えることが難しいことがよくあります。こういった困りごとや課題を、地域の方や専門職と一緒に考え連携して、その人が行きたい場や求める関係性を創り出したり、一人ひとりの役割を考えて、人材の発掘や育成等を行います。住民の声、住民の伴走をすることを大事にして活動されています。地域カルテ、地区カルテも毎年作成され、地域の特徴や資源を整理されているということで大変興味深い内容でした。
グループワークでは、生活支援コーディネーターのことを知らなかったという声もあり、質問が多くありました。
市民にとっては、とても心強い存在の生活支援コーディネーターであり、医療や介護・福祉関係者が役割を知り連携していくことで、より誰もが暮らしやすい地域になると確信しました。


◆次回の予定 第135回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日 時 令和5年11月18(土) 午後4時~6時(講演会)
場 所 今津サンブリッジホテル
内 容 講演および意見交換
「チーム大津京の取り組み」 ~多職種連携によるケア~
講師:西山 順博先生
医療法人西山医院 理事長・院長
チーム大津京 代表
*講演会終了後に交流会もあります。皆様のご参加をお待ちしています。
第133回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和5年9月7日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供 「在宅でのターミナル期の連携と看護の実際」
話題提供者 滋賀県訪問看護ステーション連絡協議会第7地区支部
ナースステーションひより
看護師 土井 伸輔氏
今回は、ナースステーションひよりから、「在宅でのターミナル期の連携と看護の実際」について話題提供していただきました。
「家に帰りたい」というご本人の思いと、ご家族の「もう一度、家に連れて帰ってあげたい」という思いを叶えるために、関わるすべての人が連携し相談しながら支援をされた事例でした。
在宅でターミナルをむかえることは、ご本人はもちろん、ご家族、そして支援する側にも覚悟が必要で、主治医との連携を軸に気持ちを受け止めながら、きめ細やかな支援が求められます。ご本人、ご家族の不安はもちろんのこと、刻々と変わっていく状態に、何度も説明や相談が必要となる中で、揺れ動く気持ちを支えながら、それぞれが専門職としての役割を果たすことができました。その大きな要因は、何よりも関わるすべての職種が“連携”という大きな輪の中で安心して支援ができたことです。
グループワークでは、最期まで在宅で過ごすことができたポイントやご家族だからこそできること、家族の大きな力があること、グリーフケアの大切さ等が話し合われました。絶えず、その人の支援がどうであったのかを振り返り、考えていくことが大切であること、そして次のケアを考えていくことが大事で、それがより良いケアにつながっていきます。今回は、介護職や医大生の参加もあり、広がっていくことを嬉しく感じました。
今後もご本人、ご家族の思いを叶えることができるよう、医療や看護、介護、様々な職種が連携して支援していきましょう。



◆次回の予定 第134回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日 時 令和5年10月5(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
「生活支援コーディネーターの役割」
社会福祉法人高島市社会福祉協議会
地域支援課 係長 ・ 生活支援コーディネーター
熊谷 智香子氏
「医師と介護支援専門員の懇談会」を開催しました
日 時 令和5年8月25日(金) 14:50~16:00
場 所 高島市民病院 健診棟 3階大会議室
内 容 「医師と介護支援専門員との良好な関係づくりのために」
1.コミュニケーションの促進、2.専門知識の共有、3.共通の目標の確立
を意識して、お互いの専門性を尊重し、患者・利用者の最良のケアが提供できる
ような連携を目指してグループワークを行いました。
参加者 医師18名(病院、診療所)
介護支援専門員28名(居宅介護支援事業所、小規模多機能事業所、
グループホーム、地域包括支援センター等)
多くの方にご参加をいただき、活発な意見交換ができました。一部ご紹介します。
<グループワークでの意見>
・同じ人を医療の場から見ている人、生活の場から見ている人というふうに同等の立場として関わって
ほしい。
・医師は患者さんの医療のことはわかっても生活はわからない。そこをきちんと情報としてケアマネに
提示して欲しい。
・普段の生活と様子が少しでも違うことがあったら、時間を置かずに医師と相談してほしい。
・やり取りの方法としては、対面が一番よい。直接会って話をするとお互いに意見交換ができ、時間も
短縮できる。
・同行した理由が何であるのか、ケアプランの見直しなのか、こういう場合にどうなのかとか、目的を
受付等ではっきりと伝えて通院や付き添いのお願いをしてほしい
・連携については、病院では連携室を窓口に、個人医院では看護師を窓口にするとよい。
・医師とケアマネの関係、聞きたい時に聞けるような関係がベスト。
<アンケ―トから>
・通院同行し、ケアマネとして生活状況等を伝えることで、医師とも直接会うことができ、連携を強化
できると感じた。
・利用者の生活面、その課題を情報共有していきたい。
・医療的な視点でもアドバイスを求めたり相談したりという事を怠っていたように思いました。明確に
相談できるようにきちんと聞きたいことを明らかにして、医療連携を積極的に図っていきたいと思い
ました。
必要な書類の見直しや地域の生活課題、制度面等に至るまで、様々な課題も浮き上がりました。
共通目標は、その人が「何が幸せなのか」ということであり、その実現に向かってお互いの専門性を
発揮し、協力、連携していきたいと思います。
第132回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和5年7月6日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供
「高島市 高齢者虐待の現状について」
話題提供者 高島市 健康福祉部 高齢者支援局 高齢者支援課
社会福祉士 越谷 美紀氏
社会福祉士 植村 祐太氏
今回は、高島市高齢者支援課(地域包括支援センター)より、「高島市高齢者虐待の現状に」ついて話題提供していただきました。
高齢者虐待は、養護者によるものと要介護施設従事者によるものがあります。地域包括支援センターによせられた相談5,000件あまりのうち、高齢者虐待に関する相談件数は、年間1,000件もあるということでした。虐待の内訳では、身体的な虐待が最も多く、次いで放棄放任があります。
高齢者虐待につながるリスク要因としては、「介護疲れやストレス」「認知症に対する理解不足」「アルコール問題」「経済的困窮」などがあります、また、夫や息子などの男性からの虐待が多くなっている現状です。
市では、通報を受けて早期に緊急判断会議や事実確認、会議等を行い援助を開始します。高齢者本人はもちろん、養護者にも寄り添いながら、就労に向けての支援等も関係機関とともに行っている事例報告もありました。また、高齢者虐待防止に関する研修会の実施や男性介護者への支援も行い、高齢者虐待の防止にも取り組んでいます。
グループワークでは、関係性ができたりすると通報に抵抗があることや“通報”ということばのイメージにも抵抗があるという意見もありました。ショートステイのサービス等では、高齢者ご本人と介護者の思いの違いがあり、どう考えていくのがよいのか等深く考える機会ともなりました。また、養護者の支援が大切なこと、自殺予防にもつながっていること等も知ることができました。
高齢者や介護者の状況を見て何かおかしいという気づきがあれば、高齢者支援課への相談をまず行うことが必要です。その一歩から関係機関が連携して支援していくことで、高齢者虐待を防ぎ、養護者の支援を行い、一人ひとりを大切にして誰も取り残さない高島を実現していきましょう。
◆次回の予定 第133回高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日 時 令和5年9月7日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
「ターミナル期の連携等について」(仮)
ナースステーションひより
土井 伸輔氏