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カテゴリー「報告」の記事
第141回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和6年5月9日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
話題提供 「家族支援について」
~両立支援制度とケアマネジメントの視点~
話題提供者 湖西介護支援専門員連絡協議会
養護老人ホーム 藤波園 園長
井上 良信氏
今回は、「家族支援について ~両立支援制度とケアマネジメントの視点~」と題して、話題提供していただきました。
「両立支援制度」は、仕事と育児・介護の両立をしながら働ける環境づくりを目指す制度です。妊娠や出産・育児に関してはよく知られていて、制度の利用も定着してきていますが、介護に関しては制度を知らない、利用の仕方が分からないということが少なくありません。要介護者は年々増加し、働きながら介護をしている人も多く、市内でも介護のために離職されることがあります。ヤングケアラーや虐待等の問題もあり、家族支援の重要性が高くなっています。
利用者を中心に家族背景等を考えてのケアマネジメントですが、家族は仕事と介護の両立に不安を感じていることも多くあります。働いている家族は、サービスでは埋められない時間の利用者のことが心配になることもあります。家族の思いや価値観、経済面、労働者としての役割等、様々なことが両立の課題として浮かび上がってきます。
ポイントは「就労している家族への支援は、利用者への支援に繋がる」ということです。
①どのように介護するか、どのようなサービスを利用するかは、家族の生活と切っても切り離せない。
②ケアマネジャーとして利用者により良い支援を行うには、就労している家族の生活や、仕事との両立を
サポートするという視点が必要。
③「仕事と介護の両立支援」は、「家族が介護の担い手になる」ことだけではない点に留意が必要。
④介護がいつまで続くか分からないことを踏まえ、家族の役割を考えることが必要。
意見交換では、制度について初めて知ったという声が多くありました。また、まだ保障が充分ではないことや利用することで業務にしわ寄せがきて、利用できない場合もあるのではないかといった声も聞かれました。様々なケースがあり、どうしたら家族の力になれるのか、どこをフォローしなければいけないのか、それぞれの家庭の暮らし、経済面等、根幹に関わる難しい面が多くあるというケアマネジャーの深い悩みもありました。
利用者や家族との信頼関係、コミュニケーションが何よりも大事であることは言うまでもありません。今後さらに介護と仕事を両立できる暮らしを支援できるよう、多職種での情報交換、情報共有を大事にしていくとともに、制度や保障の充実、働きながら介護することを理解し支援できる事業者や地域風土づくりも必要であることを話し合いました。
◆次回の予定
第142回 高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時:令和6年6月6日(木)14:00~15:15
会場:安曇川公民館 ふじのきホール
内容:話題提供 「応受できなかった一枚の処方箋の課題」
話題提供者 高島市薬剤師会
ふれあい薬局・高島
薬剤師 吉永 礼子氏
第140回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和6年4月11日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
話題提供 「第9期介護保険事業計画
~介護予防・日常生活圏域ニーズ調査及び在宅介護実態調査から~」
話題提供者 高島市 健康福祉部 高齢者支援局 高齢者支援課 (地域包括支援センター)
主任保健師 橋本 理恵氏
今回は、「第9期介護保険事業計画 ~介護予防・日常生活圏域ニーズ調査及び在宅介護実態調査から~」について、話題提供していただきました。(第9期は令和6年度から令和8年度の期間です)
高島市が目指す「共に暮らし 共に支える 長寿たかしま」を実現するため、実態調査等から現状や方向性、必要となること等を学びました。
高齢者が健康で役割をもって暮らしていけるよう介護予防を推進しつつ、介護が必要になったとしても安心して暮らせるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の一層の深化を図る必要があります。
3年前の第8期の調査結果と比較すると市民の皆さんの思いや行動にも変化が見えてきました。
『介護予防・日常生活圏域ニーズ調査』では、夫婦二人世帯や一人世帯等の高齢世帯は増加し、介護や介助が必要になった原因では、「高齢による衰弱」が多く34.4%でした。また外出を控えているという割合は42.2%と高い値を示し、介護予防のための通いの場への参加は、79.8%が「参加していない」と回答されました。「生きがいがある」という人の割合もやや減少しています。
『在宅介護実態調査』では、不安に感じる介護は「認知症状への対応」が最も多く、次いで多いのが排泄の介護になっています。
数字で見ることでより実態がわかりやすく、指標にもなります。変化にはコロナ禍が影響したことも考えられますが、いつまでも元気に過ごせるよう、フレイル予防や地域でのサロン等の活動をすすめると共に、目的を持って参加できる場づくり、サービスの利便性を上げることも必要との声がありました。
また、認知症の理解のため企業への研修会の取組みも実施されているが、さらに理解をすすめていくこと、相談窓口の周知ももっと必要であることもわかりました。
高島市で活動する多職種が、高島市が目指すまちづくりを共通理解し、目標に向かって連携しながらそれぞれの役割を果たしていきたいと思います。
新たに『高島・安曇川地域包括支援センター』が、令和6年4月に開設され、ご挨拶をいただきました。
高齢者支援、連携の拠点となるところが増えました。皆さんと協働していきましょう。
◆次回の予定
第141回 高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時:令和6年5月9日(木)14:00~15:15
会場:安曇川公民館 ふじのきホール
内容:話題提供 「家族支援について」
~両立支援制度とケアマネジメントの視点~」
話題提供者 湖西介護支援専門員連絡協議会
主任介護支援専門員 井上 良信氏
第139回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和6年3月7日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
「心臓リハビリテーション ~概念とセルフケア支援~」
話題提供者 高島市民病院 リハビリテーション室
理学療法士 松村 健司氏
理学療法士 木下 正太氏
今回は、「心臓リハビリテーション ~概念とセルフケア支援~」について、高島市民病院の新たな取り組みについて話題提供していただきました。
心不全は、高齢者人口の増加に伴い急激に増えている病気のひとつです。
心臓リハビリテーションは、心身の状態等を改善して、再発・再入院・死亡を減少させ、快適で活動的な生活を実現することを目指して、“多職種チームが協調して実践”する長期にわたる多面的・包括的プログラムです。また、再入院防止やフレイル予防、抑うつ改善、疾病管理がさらに重要な点と言われています。
高島市民病院では、令和6年3月より心大血管リハビリテーションが始まりました。入院患者さんに対して万全な体制を確保して、心身の状態や心電図等を確認しながら有酸素運動等のリハビリテーションが実施されます。
心不全の再入院率は、1年以内では25~29%、4年以内が48%と大変高い率になっています。再入院の要因は、塩分や水分制限の不徹底や薬の服用の不徹底など、生活習慣に起因するものが多くなっています。またフレイルにより循環器疾患の死亡リスクも1.59倍に上がります。このことからも、退院後も多職種チームでのアプローチが重要であることがわかります。
心不全のセルフケアでは、「適切な受診行動」「適切な運動量」「水分」「塩分」「服薬」を守り、心不全手帳を記入して管理し、体重増加や尿量の減少等の変化があれば早めの受診が重要です。
事例を通しての意見交換でも再入院を防ぎ、その人の生活の質の向上のために必要なことを話し合い、多職種チームが連携していくことの大切さを確認しました。
心不全のチーム医療に取り組んでおられる 長岡先生からは、「みんなで患者さんを守る」「みんなの声かけで患者さんがよくなっていく」ように、医療機関も含めて盛り上げていきましょう等 ご助言をいただきました。
◆次回の予定
第140回 高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時:令和6年4月11日(木)14:00~15:15
会場:安曇川公民館 ふじのきホール
内容:話題提供 「第9期介護保険事業計画
~介護予防・日常生活圏域ニーズ調査及び在宅介護実態調査から~」
話題提供者 高島市 健康福祉部 高齢者支援局 高齢者支援課
*令和6年度からの新たな計画を、実態から見て共有しましょう
滋賀医大『おうみ巡回講演会』が開催されます
テーマ 「地域包括ケア」
第3回 『人生の幸せな最期(さいご)をむかえるために』
日 時 令和6年5月18日(土) 午後1時~4時
場 所 藤樹の里文化芸術会館 ホール
主 催 国立大学法人滋賀医科大学
共 催 高島市
後 援 滋賀県医師会・滋賀県病院協会・滋賀県薬剤師会・滋賀県病院薬剤師会・
高島市医師会・高島市薬剤師会
内 容 第Ⅰ部 スペシャルイベント 13:00~14:00
✨高校生による吹奏楽や滋賀医科大学のダンス、アカペラもお楽しみ♪♪
第Ⅱ部 講演会 14:00~16:00
基調講演「50年の軌跡、そして、ともに未来へ」
滋賀医科大学理事・副学長 松浦 博先生
座長 あいりんクリニック 院長 前田 昌彦先生
講演①「人生の最期は いまどうなっているか」
ーどこで最期を迎えているかー
滋賀医科大学公衆衛生看護学 教授 伊藤 美樹子先生
講演②「救急医が考える 幸せなエンド・オブ・ライフ」
滋賀医科大学救急集中治療講座 教授 塩見 直人先生
他にも 同時開催のコーナーがあります
お申し込みが必要です
こちらをご確認ください
第138回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和6年2月1日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
「高島市の在宅医療と介護連携のこれから ~マンダラチャートを使って~」
今回は、「高島市の在宅医療と介護連携のこれから ~マンダラチャートを使って~」と題して、”高島市らしい地域包括ケア”(誰もが地域とのつながりの中で、いつまでも達者で暮らし続けることができる高島)を目標に、大谷翔平選手で有名になったマンダラチャートを使って、参加の皆さんと語り、アイデアを出し合いました。
マンダラチャートは、目標を叶えるために必要なことを見える化するシートで、9×9マスの中心に目標を置き、周りの8つに目標の達成に必要な解決策、行動計画等を書き込みます。さらにその8つそれぞれを達成する要素を、それぞれのまわりに8つのアイデアを書き込みます。マンダラチャートは、やるべきことを整理でき、アイデアの量を増やしたり、他者と意見を共有できる等のメリットがあります。正解はありません。
今回は時間が少なく、すべてを埋められませんでしたが、重なる意見と新たなアイデアもあり、多職種の皆さんとの意見交換は大きなプラスとなりました。
参加者の感想では、「3グループで同じ意見もあれば違う意見もあり、今後の事業にも活かしていきたい。」「限られた時間で埋められなかった。今後こうすれば良かったということが必ず出てくるので、これを見直して改善できるとよい。」「考える力、なぜそれが必要なのかという力も身につく。」「職種を固定して実施すると違ったものができる。」等がありました。この方法は、個人の強みや弱みを洗い出し、支援のために活用することができることも知ることができました。
3グループからいただいた意見、マンダラチャートを元にして、高島市の地域医療連携ネットワーク版のマンダラチャートを完成していきたいと思います。






◆次回の予定
第139回 高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時:令和6年3月7日(木)14:00~15:15
会場:安曇川公民館 ふじのきホール
内容:話題提供 「心疾患のリハビリテーション」
話題提供者 高島市リハビリテーション連絡協議会
高島市民病院リハビリテーションセンター
第137回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和6年1月18日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 情報提供および意見交換
「大津・湖西圏域間の連携の現状や新たな課題および今後の展望」
情報提供者 大津赤十字病院
副院長 兼 患者支援センター長 片倉 浩理先生
地域医療連携課 課長 長谷川 豊氏
医療社会事業課 兼 地域生活支援課 課長 梶原 英輝氏
今回は、大津赤十字病院から、3人の方にお越しいただき、新しい取り組みや患者支援センター機能、他医療機関からの紹介や転院等の状況についてご紹介いただき、意見交換を行いました。
大津赤十字病院の新規取り組みとして
①外来内科系診療ブースの拡張・・外来の待ち時間等の調査結果等からの改善
②AI問診票システムの導入・・AIによりどの診療科で受診するとよいか一定の案が示される
③患者支援センターのリニューアル・・スムーズな入退院と逆紹介を目指して連携強化(2023年7月)
湖西圏域から大津赤十字病院への紹介は、全体の3.9% 963件(令和4年度)で、最も多かったのは高島市民病院 355件でした。高島市消防本部からの救急搬送は140件(令和4年度)ということでした。
大津赤十字病院から、高島市内の3病院への転院は、令和5年度は少し減っているようです。高島市内の3病院は、役割機能が分化され、連携しながら入院治療ができるようにすすめているところですが、より大津圏域との連携を深めながら、安心して治療が受けられる医療体制づくりをする必要があります。
大津赤十字病院での平均在院日数は、数年前には17日位でしたが、直近で10.64日ということでかなり少なくなっていて、早期に他病院への転院や在宅療養に戻られる状況です。
意見交換では、AI問診票システムの活用についてや患者支援センターの組織の細分化等の質問がありました。どこに住んでいても、必要な医療や介護、サービスが安心して受けられるよう、連携を図ることの重要性を再認識しました。




第136回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和5年12月14日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供 「高齢者歯科保健について」
~令和4年度 高齢者歯科保健に関するアンケート調査報告をもとに~
話題提供者 高島健康福祉事務所(高島保健所)
歯科衛生士 井上 万悠子氏
今回は、高島保健所の井上歯科衛生士から「高齢者の歯科保健」について、話題提供していただきました。
令和4年度に市内の高齢者に関わる施設や事業所等を対象に、高齢者歯科保健に関するアンケート調査を実施され、その結果を報告していただきました。
市内のほとんどの事業所では、高齢者の歯科保健の向上のため、入れ歯の清掃やうがい、口腔体操、唾液腺マッサージ等に取り組まれていますが、課題もありました。
【アンケート結果から】
・利用者の歯や口について困ったことや悩んだことがある ・・ 86%
・困りごとや悩み ・・ 入れ歯が合わない、口腔ケアを拒まれる、むせる・飲み込み等
・歯科健診や歯科保健指導の機会がない ・・ 84%
・歯科研修の経験 ・・ ない 57%、ある 41% 機会が少ない
「体の健康は口から」と言われるほど、口は大事なところです。歯を失う一番の原因は歯周病で、全身疾患とも関りがあります。市内の高齢者に関わる事業所の課題から、研修の機会をつくることや相談できる場の周知等がさらに必要なことがわかりました。
【グループワークでは】
・元気な時からかかりつけ歯科医を持つことが大事
・歯の予防が大事だが、予防に取り組んでも効果が見えにくく、周知が難しい
・個々にあった口腔ケアの道具の選択や方法が大事で、学びたい
・歯科衛生士との体制づくりやスタッフの勉強が必要
高島保健所の時田所長から、”予防”を大事にしていきたいので、ご協力をお願いしますとコメントをいただきました。
歯科医師の野上先生からも、これまでの取り組みや下記を活用できること等、ご助言をいただきました。
◇ 「摂食・嚥下マニュアル」 ・・高島市役所 高齢者支援課にあります
◇ 「摂食・嚥下」に関する動画 ・・姿勢や食事の形態、入れ歯を洗う等の基本が学べます
この「チームたかしま」のホームページにアップしています
◇ かかりつけ歯科医のない方等の個別ケースの相談 ・・ 歯科医師会で相談できます
高島市医師会在宅療養支援センターへ連絡してください
~ぜひ、ご活用ください~
歯科保健について日々の業務に組み込まれ、流れていく中で、多職種がそれぞれ感じていたことやわからなかったこと等が明確になりました。多くの方が知る機会、学ぶ機会を大事にして行動できるよう、さらに周知していきたいと思います。




「高島市の心不全 地域医療を考える会」を開催しました
日 時 令和5年12月7日(木) 18時30分~20時30分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 座長:ながおか医院 院長 長岡 伊織先生
講演Ⅰ「当院における心不全連携について」
演者:高島市民病院5東病棟 看護師長補佐 宇田 洋海氏
講演Ⅱ「心不全再入院予防の取り組みについて」
演者:大津赤十字病院 心不全看護認定看護師 岩崎 竜也氏
座長:高島市民病院 循環器内科 副科長 谷口 晋先生
特別講演「令和時代の心不全治療 ~診断から地域連携まで~」
演者:大津赤十字病院 循環器内科副部長 陣内 俊和先生
座長:ながおか医院 院長 長岡 伊織先生
デイスカッション「心不全病診連携について」
参加者数:66名
共 催:高島市医師会・大塚製薬株式会社・ノバルティスファーマ株式会社
「高島市の心不全 地域連携を考える会」を開催しました。
高齢化率が37%を超えている高島市では、心不全を患う方も増え続け、パンデミック(非常に多くの患者を発生させること)とも言われています。
今回、高島市民病院と大津赤十字病院の心不全への取り組みを学ばせていただき、大津赤十字病院の陣内先生に「令和時代の心不全治療 ~診断から地域連家まで~」と題しての特別講演をしていただきました。
心不全で療養しなければならなくなったとしても、本人の希望や価値観、暮らし方等を尊重して、多職種が連携して支援することを何よりも大切にされていることをお聞きすることができました。
病気を持ちながら暮らしていくのは、制限があり、我慢をしなければいけないこともあり、継続する難しさもありますが、できる限りその人の暮らしや価値観を知り、その方の望む暮らしに合った方法を応援していくことがチームとして重要であることを学びました。関わるそれぞれの職種から、励ましや応援がいつも届けば、継続することも苦にならず悪化予防ができるのかもしれません。
病院の中の各職種、また地域で活動する各職種、本当にたくさんの方にご参加いただき、講師や企画してくださった心不全のチーム医療に関わる皆さんも驚かれるほどでした。
多職種がそれぞれの取り組みや課題等を共有することができ、利用者さんを支えるためにあるつながりが一層深くなった研修会となりました。
市民の皆さんが、自分らしく安心して暮らしていけるように、これからも多職種で連携していきたいと思います。



「薬剤師・訪問看護師・介護支援専門員 合同研修会」を開催
日 時 令和5年12月2日(土) 午後2時~4時
場 所 新旭公民館 2階 多目的ホール
内 容 ①事例提供
高島市健康福祉部高齢者支援局高齢者支援課 主任保健師 橋本 理恵氏
②訪問看護の看護内容
滋賀県訪問看護ステーション連絡協議会 第7地区支部 支部長 土井 慎輔氏
③薬剤師居宅療養管理指導について
高島市薬剤師会 会長 戸井 惠子氏
④意見交換(グループワーク)
⑤講評 高島市医師会 会長 松本 道明先生
参加者 33名 (薬剤師 9、訪問看護師11、介護支援専門員 13)
今回初めて「薬剤師・訪問看護師・介護支援専門員 合同研修会」を開催しました。
これまで、薬剤師と介護支援専門員の合同の研修会をこの数年間 重ねてきました。その中で、介護支援専門員が作成するケアプランに、薬剤師と訪問看護師のどちらにどのようにお願いするとよいのかわからないという声がありました。そこで3職種が集まって、お互いの役割や課題を知り、連携を深めていく機会としました。
介護支援専門員からの事例提供を受け、薬剤師と訪問看護師の活動について、それぞれが行えることを報告し、グループに分かれて意見交換を実施しました。
3職種が顔を合わせての意見交換では、お互いの役割や活動、疑問点や課題等、多くのことを出し合い話が弾んでいました。
それぞれの職種の業務については、知らないことが多くありました。薬剤の一包化や変更、残薬がある時等、さまざまな場面で薬剤師に気軽に相談してほしい、頼ってほしいと嬉しい声をいただくこともできました。
参加者からの意見(アンケートから)
・在宅患者さんに関わる他の職種の方々の疑問が聞けて良かった。
・多職種で集まることで、タイムリーに疑問が解決できた。
・各々の専門の立場から在宅を支えて連携して行きたいと気持ちを感じた。
・顔の見える関係性があって、初めの一歩であると思います。
今後も、もう一歩を踏み出せるように、多職種で集まる機会を増やしていきたいと思います。




「高島の在宅医療を考える会」「多職種連携セミナー」「第135回高島市医療連携ネットワーク運営協議会」を開催しました
日 時 令和5年11月18日(土) 午後4時~6時
場 所 今津サンブリッジホテル
内 容 講演 テーマ「チーム大津京の取り組み」
~多職種連携によるケア~
講師:西山 順博先生
医療法人 西山医院 理事長・院長
チーム大津京 代表
参加者 62名
今回は、お隣の大津市で多職種・異職種のチームで、在宅療養を先進的にすすめられている西山先生をお招きし、「チーム大津京の取り組み」について学ばせていただきました。
病院医療:「生きていること」、命への支援(キュア>ケア)
在宅療養:「生きていくこと」、生活への支援(キュア<ケア)
医療支援、介護支援、生活支援、生きがい支援、こころの支援の5つの支援と、人生の満足への支援を大事にして、ご本人が現在の暮らしの中で、何ができて、何が不自由なのか、ご本人の活動を支援する取り組みが必要である。
病気や状態に応じて、どのタイミングでACP(アドバンス・ケア・プランニング)をするのかが大事であるが、「サイ五郎さんちの人生会議」セットで、参加者全員で体験してみて、人生会議を実施するのは早くても良い、面白いもの、楽しいものであることもわかりました。
医療や介護、福祉関係者に加えて、地域の様々な方々とともに、命を支え、生活を支え、人生の満足を支援するには、1人ひとりの人生観、生きざまを理解してサポートすることだと学びました。
参加者からは、「地域-医療が連携し、その人の人生を生ききれるように、一緒に伴走できるような支援が重要と感じました」「1人の人に対してさまざまな職種が同じ目線で関わっていくことが大切だと思う」等の意見をいただきました。
これからも、誰もがより充実した人生を送ることができるよう「たかしまマイウェイノート」を普及して自分の思いを書き留めてもらうことと、併せて「チームたかしま」で支援できるよう「人生会議」をすすめていきたいと思います。
人口5万人弱の高島市は、ひとつのチームとして顔の見えるちょうど良いコミュニティーです。
今後もさらに「チームたかしま」一丸となって、協働していきましょう。



