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カテゴリー「報告」の記事
第70回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日時 平成29年6月14日(水) 15:00~16:00
場所 高島市今津老人福祉センター
参加者 39名
内容 話題提供 「高島市民病院の取り組みのご紹介」
提 供 者 高島市民病院 地域サービス部
地域医療連携室 主任 渡邊 温士氏
少子高齢化が進んでいる高島市の平成29年5月現在の人口は49,920人であり減少してきており、また高齢化率では32.87%と高くなってきている。このような状況下にある高島市で高島市民病院が取り組んでいることをお話していただきました。
平成27年から「在宅療養後方支援病院」として在宅療養をされている患者さんの急変時、緊急時にスムーズに受診、入院等が24時間体制で受け入れられるようになり在宅での療養生活が安心して続けられるように在宅医療を支援していること。次に平成29年4月から「総合診療科」を開設し、幅広く診療を行い必要に応じて専門科受診につなげたり、入退院を繰りかえしている患者さんをかかりつけ医と共同診療を行なうなど在宅医療に貢献していきたいと話されていました。
これからの高島市民病院は、地域の中核病院としての役わりと責任を果たすためにも、また地域の保健医療として地域医療支援病院の承認を目標に頑張って取り組んでいくということでした。
意見交換では、在宅療養されている方で医療依存の高い方を受け入れてくれる施設がなかったが、地域包括ケア病棟ができたことで安心して療養生活ができるようになったという意見や、市内の病院においてもシステムまでいかなくても在宅の方の受け入れはできているという意見もありました。在宅療養生活の継続に向けては、全体的に良い方向に進んできていると実感できるという意見が出ていました。
◆次回の予定
〇7月12日(水)
「滋賀県看護協会 第7地区より」
第69回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日時 平成29年5月10日(水) 15:00~16:00
場所 高島市今津老人福祉センター
参加者 40名
内容 話題提供 湖西介護支援専門員連絡協議会
「当連絡協議会の取り組みから医療連携における課題抽出と今後に向けて」
提供者 滋賀県介護支援専門員連絡協議会 調査研究担当 山内 和江 氏
話題提供者の山内和江氏は、湖西介護支援専門員協議会の会員であり、現在は、滋賀県介護支援専門員連絡協議会の調査研究担当としても活動されてます。今回は、その活動の取り組みついてお話をしていただきました。
平成23年度に介護支援専門員に調査した結果、脳血管疾患・心疾患・肺炎が入院原因疾患の上位を占めていることから、「疾患の観察ポイントと医療連携:脳卒中・虚血性心疾患・誤嚥性肺炎」のテキストを作成され活用していることでケアマネジメント力と医療職との繋がりが深まってきている状況にある。
平成27年度から「入院時・退院時の病院とケアマネの情報連携率」が示されるようになり、28年度には情報連携率が向上したという結果が報告された。これは「介護支援専門員みんなが患者さんの自立支援のために頑張った結果であり、さらに次年度への取り組みの展開につながっていくように」と抱負を話された。
その後、参加している介護支援専門員からは、病院との連携で困ったことをあげ、具体的な解決策が見出されるなど、これからの連携に役立つ意見交換が活発にされた。また、医師からは「介護支援専門員のマネジメント力の向上も大切だが知識は連携で深め、情報を共有することが大切」との意見が聞かれるなど多職種連携が更に深まりました。
◆次回の予定
〇 6月14日(水)
「高島市民病院より話題提供」
第68回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 平成29年4月12日(水)15:00~16:00
場 所 今津老人福祉センター
参加者 29名
内 容 テーマ「平成28年度高島市医療連携ネットワーク活動を振り返って」
今回は、会長が高島市医療連携ネットワーク運営協議会で昨年度行われた事例検討会や研修会、講演会を報告されました。
特に11月に実施した「在宅医療・在宅看取りに対する 各施設の取り組みについて」と12月に実施した「限界集落における 医療と福祉の現状と課題」については、市民向けフォーラムとして、参加された市民の方々とも意見交換ができ、またさまざまな職種が今取り組んでいることを紹介していただいたことで、在宅医療や在宅看取りの現状と高齢化に伴う限界集落の医療を市民の方にも考えていただく機会となったのではないでしょうか。この時の様子が新聞にも掲載されました。
報告後、第65回で行った「摂食・嚥下に関する取り組みについて」から各職種や病院で行っておられる取り組み状況等の意見を聞き参加者で確認しました。
◆ 次回の予定
○ 5月10日(水)
話題提供 「湖西介護支援専門員連絡協議会」
場 所 今津老人福祉センター 会議室
時 間 午後3時 ~ 午後4時
平成28年度在宅療養講演会を開催しました
日 時 平成29年3月12日(日)午後1時30分~4時
場 所 安曇川ふれあいセンター ふじのきホール
内 容 第1部【講演会】
テーマ:「地域で認知症の人と家族を支えるために必要なこと」
~もう一度、理解から始めよう~
講師:医療法人藤本クリニック 理事長 藤本 直規 氏
第2部【パネルディスカッション】
テーマ:「認知症の方を支える地域づくり」
~医療・介護の現場からの発信!~
座長:あいりんクリニック 院長 前田 昌彦 氏
パネリスト
夢の木訪問看護ステーション 副島 俊子 氏
グループホームはあとふる朽木 島本 浩恵 氏
デイサービスほたるの苑 村田 こず江 氏
小規模多機能居宅介護 さわの風 中清水 恭子 氏
参加者数 164名
第1部の講演会は、認知症医療や若年認知症ケアの第一人者である藤本直規先生から基本的な認知症の知識についてお話をしていただきました。「認知症」は原因によってアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症などいろいろな病気があることや、うつ病のように一見認知症によく似た症状であっても全く違う病気である場合もあるため、できるだけ早く専門医を受診することが、適切な治療とケアにつなげる上でとても大切であることをわかりやすくお話し下さいました。
また、ケアのポイントについても、その時々の患者さんの言葉や思いを織り交ぜながら具体的にお話し下さいました。最後に、認知症は特別な病気ではない、医者は治療に頑張るしケアの現場はケアをがんばる、あとは地域がつながって見守る力が重要であるとお話を締めくくられました。
第2部のパネルディスカッションでは、高島市内のケアの現場から各施設での認知症ケアの取り組みについて発表があり、医療との連携や地域とのつながりについてディスカッションが行われました。
どの施設も医療との連携に努めておられ、訪問看護では、看護師の視点で患者さんの症状を整理して主治医に情報提供しておられたり、入居施設では、医療との連携が利用者だけでなくスタッフの心の支えにもなっている、というところもありました。さらに地域に対しては、近隣の住民さんとの交流が図れるよう施設から地域へ情報発信したり、地域の行事に参加するなど交流に努めておられました。講師の藤本先生からも高島はとても頑張って いる、これからもさらに頑張ってほしいと激励の言葉をいただきました。
平成28年度在宅医療多職種連携セミナー/第67回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 平成29年3月8日(水) 15:00~16:30
場 所 今津老人福祉センター
参加者 60名
内 容 テーマ「わが町の在宅医療・介護と病院の連携について」
◎情報提供
*マキノ病院看護部 参与 松本 美和子氏
*今津病院地域連携室 ソーシャルワーカー 竹本 正樹氏
*高島市民病院地域連携室 室長 武政 章子氏
*高島市役所地域包括支援課 作業療法士 西上 勲氏
◎グループワーク
「在宅医療・介護と病院との連携について」
今回の参加者は、医師・歯科医師・薬剤師・理学療法士・看護師・介護支援専門員・ホームヘルパー・支援相談員・ソーシャルワーカー・福祉用具相談員など在宅医療を支えている職種が参加され、市内の3病院から病院の機能と入退院連携で特に退院カンファレンスの現状等について報告していただき、地域包括支援課の西上氏からは平成27年度滋賀県在宅医療セミナーグループワークの結果を報告していただきました。
報告後、9グループに分かれ「現在、病院との連携で今していることや心がけていること、地域との連携で今していること、心がけていること」についてグループワークが行われました。
グループワークでは、それぞれの職種の役割や機能の理解と顔の見える関係づくりをしながら真剣に話し合いがされる中にも、笑いも聞かれるなど和やかにグループワークが実施されました。参加していただいた医師からは、いろいろな職種の方と顔の見える関係は患者さんにとって大変良いことであるとご意見をいただき、座長からももっと顔の見える関係を作っていきたいとまとめられていました。
第66回高島市医療連携ネットワーク運営協議会開催しました
日時 平成29年2月8日(水) 15:00~16:45
場所 今津サンブリッジホテル 2階
参加者 41名
内容 「精神疾患患者に対しての医療連携について」
講師 滋賀県立精神保健福祉センター 所長 辻本 哲士 先生
今回は精神疾患患者さんに対する切れ目のない在宅医療と介護の提供体制を構築推進するため、辻本哲士先生をお招きして講演をしていただきました。
先生からは、滋賀県の精神疾患の医療体制や自殺対策そして高島市の医療の現状と地域資源について、さらにこれからの医療介護提供体制についてお話をうかがいました。
高島市は、認知症を中心とした地域包括ケアシステムが進んでいる地域であるが、精神疾患の入院機関を持たないモデルとして地域で患者さんのサポートや精神障害者の方の見守りのシステムも作ってほしい。そうすることで自殺予防にもつながっていくとお話をされていました。また、小学生から39歳までの不登校や引きこもり、心の病などで生活に困っている方を支援する相談機関として「子ども・若者支援センター”あすくる”」についても紹介していただきました。
◆次回の予定
〇 3月8日(水) 在宅医療多職種連携セミナー
テーマ 「わが町の在宅医療(介護)と病院の連携について」
場所 今津老人福祉センター
時間 午後3時 ~ 4時30分
*高島市医療連携ネットワーク運営協議会と共同催開となっています
第65回高島市医療連携ネットワーク運営協議会開催しました
日 時 平成29年1月11日(水) 15時~16時15分
場 所 高島市今津老人福祉センター
参加者 35名
内 容 話題提供「摂食・嚥下に関する取り組みについて」
提供者 高島市地域包括支援課 主監 古谷 靖子氏
今月は市地域包括支援課からの話題提供をもとに意見交換を行いました。
包括からは、多職種連携地域ケア会議を重ねる中で、歯科のアセスメント不足や専門職の相談窓口がないことなどの共通課題が見つかりワーキンググループを立ち上げたことや、現在は支援体制づくりと専門職のスキルアップを目指して取り組みを行っていることを報告されました。
参加者からは、「ケアマネとして、歯科受診につなげたくても家族の理解が得られにくい」、「口から食べられなくなったら口腔ケアは必要ないと思っている家族も多い」「歯科衛生士が入ってもらうことでずい分改善した事例もある」「主治医が口腔に問題あると思ったら歯科受診勧めていいか」などの意見が出ました。
またリハビリの観点からは「食事の環境整備が影響して食べるのに苦労しておられる場合もあるのでぜひケアプランにのせてほしい」などの意見もありました。さらに歯科医師からも「住民の意識がまだ追いついていない現状。どんどん在宅歯科診療を活用してほしい」などさまざまな意見が交わされ、歯科との連携の重要性と住民さんへの啓発の大切さを改めて学ぶ機会となりました。
◆次回の予定
〇2月8日(水) 「精神疾患患者に対しての医療連携について」
講師 滋賀県立精神保健福祉センター所長 辻本哲士 先生
場所 今津サンブリッジホテル
時間 午後3時~4時30分
※高島市医療連携ネットワーク運営協議会委員が中心の講演会ですが、関係部署にお
声かけしていただき多数の参加をお待ちしています。
平成28年度医療福祉を推進するフォーラム/第64回高島市医療連携ネットワーク運営協議会「限界集落における医療と福祉の現状と課題」を開催しました
日 時 平成28年12月14日(水) 15:00~16:45
場 所 今津サンブリッジホテル 2階
参加者 126名
内 容 「限界集落における医療と福祉の現状と課題」
◎講演 「朽木診療所における医療の現状」
講師 高島市国民健康保険朽木診療所 所長 倉田佳彦 氏
◎パネルディスカッション
<座長>
森田 豊 氏 高島市医療連携ネットワーク運営協議会会長/マキノ病院院長
<アドバイザー>
倉田 佳彦 氏 高島市国民健康保険朽木診療所所長
<パネリスト>
海老沢文代 氏 住民代表/朽木住民福祉協議会
武内美英子 氏 訪問看護認定看護師/高島市訪問看護ステーション
竹田まさ代 氏 主任ケアマネージャー/高島市社会福祉協議会きらりマキノ
林 典男 氏 民生委員/高島市民生委員児童委員協議会連合会理事
川添 宏司 氏 生活支援活動/高島市シルバー人材センター理事長
杉本 学士 氏 生活支援コーディネーター/高島市社会福祉協議会
古谷 靖子 氏 行政/高島市健康福祉部地域包括支援課主監
倉田所長の講演では、高齢化率40.3%、集落17地区のうち限界集落が10地区となっている朽木地域の医療の取り組みについて紹介していただきました。その中で、元気な高齢者が多いこと、出張健康教室を行うことで住民さんと言葉のキヤッチボールができるようになったこと、駐在さん、ご近所さんを巻き込んでの医療・福祉・介護のネットワーク「チームくつき」ができてきていることなどをお話しされました。
パネルディスカッションでは、住民の生活を支えてくださっている各種団体の方々から、現在の活動とこれから必要なことについて聞かせていただきました。その中には外出支援ボランティアの立ち上げを考えていること、いろいろと活動している団体がネットワークを作っていくことが大切だということ、また身近に集える居場所づくりが必要であり本音で語らえる場が増えることで、明るい材料も増えてくるのではないかとお話しされていました
最後に座長から、今回のテーマは大変難しい問題であり結論の出るものではないけれども、たとえ人口が減っても、集落に一人になっても、住民の方が集落で幸せに暮らせるようにすることを目指して、ぞれぞれが意識を持って活動していくことと、また努力しながら、連携し合えばこれからも住民の方は幸せに過ごしていただけるものと思っているとまとめていただきました。
参加された皆さんには、これからの限界集落の医療・福祉を考えていただける機会になったのではないでしょうか。
平成28年度第2回在宅医療介護連携従事者研修会を開催しました
日 時 平成28年12月10日(土) 14時~16時30分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
参加者 70名
内 容 テーマ「先進地における地域包括ケアに実際について」
講演Ⅰ「住民の生活を守り支える地域医療・ケア~米原市での取り組み~
講師 地域包括ケアセンターいぶき センター長 畑野 秀樹氏
講演Ⅱ「永源寺の地域まるごとケア」
講師 東近江市永源寺診療所 所長 花戸 貴司氏
今回は、県内から講師をお招きし、地域包括ケアの取り組みについてお話をしていただきました。
畑野先生からは、地域包括ケアセンターいぶきの訪問診療、訪問看護、リハビリなどのスタッフと地域の他の施設や機関と連携しながら積極的に在宅医療に取り組んでおられる実態をお聞きしました。また、所属の老人保健施設において看取りを行ったり、希望があれば最期を自宅で迎えることができるよう、患者さんや家族を中心にして関係職種と地域がみんなで支え合い、24時間つながる安心を提供されていました。
花戸先生からは、永源寺診療所を中心に多職種や地域のボランティアなどと積極的に連携し、在宅医療を支えておられる実際を事例も交えてお話しいただきました。永源寺では専門職もそうでない人もみんなで地域のみんなを支えようという”地域まるごとケア”が実践されていました。そして、地域医療とは、地域で医療を行うことだけでなく、医療をとおしての地域づくりである、とのお考えをお聞かせいただきました。
それぞれの地域特性に応じた連携の方法で地域の患者さんや家族を支えておられる実態と共に、先生方の地域医療に対する熱い思いを聞かせていただくことができました。今回のご講演を参考に、高島らしい連携の在り方を探りながら最後まで安心して暮らせる地域づくりを目指していきましょう。
第63回高島市医療連携ネットワーク運営協議会開催しました
日 時 平成28年11月9日(水) 15時~16時30分
場 所 今津サンブリッジホテル2階
参加者 70名
内 容 市民向けフォーラム
「在宅医療・在宅看取りに対する各施設の取り組みについて」
~切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の構築推進を目指して~
〇基調講演およびフォーラムディスカッション
座長 高島市医療連携ネットワーク運営協議会会長 森田 豊氏
発表者 ①湖西介護支援専門員連絡協議会 熊谷 智香子氏
②滋賀県訪問看護ステーション連絡協議会第7地区支部 武内 美英子氏
③高島市民病院 武政 章子氏
④今津病院 竹本 正樹氏
⑤マキノ病院 古武 成人氏
⑥高島市薬剤師会 戸井 惠子氏
⑦高島市歯科医師会 野上 昌義氏
⑧高島市医師会 前田 昌彦氏
⑨高島市健康福祉部地域包括支援課 西上 勲氏
⑩高島保健所 浅田 朋彦氏
今回は、市民向けフォーラムとして、在宅医療や在宅看取りに関わる医療や介護の各関係機関から在宅医療・在宅看取りにおけるそれぞれの役割や取り組みの現状についてご講演をいただきました。
講演後は、フロアを交えての意見交換が行われ、かかりつけ医のとらえ方や「命のバトン」の活用についての質問や、在宅医療の推進における受け皿の問題、在宅医療の理解を深めていく必要性などについての意見も出され活発な意見交換が行われました。