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「在宅療養講演会」を開催しました
日 時 令和5年10月21日(土) 午後2時~4時
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 〇「認知症とともに生きる希望宣言」:高島市キャラバン・メイト
〇ミニ講義「若年性認知症について」:高島市医師会 会長 松本 道明氏
〇講演会(対談形式)
「認知症とともに生きる ~認知症の当事者だからこそ伝えられること~
講師:下坂 厚氏 認知症当事者、認知症の人と家族の会 京都府支部
京都府認知症応援大使
インタビュアー:松本 道明氏 高島市医師会 会長
山本 雅代氏 紅葉の会(介護家族の会) 代表
〇写真展 「記憶とつなぐ」
写真家 下坂 厚氏
参加者 100名
認知症になっても、できる限り住み慣れた地域で、安心して暮らし続けることができるようにする取り組みの一つとして講演会を開催しました。
働き盛りの46歳の時に若年性アルツハイマー型認知症となられた下坂さんをお迎えし、対談形式で病気を受け入れていくことの苦悩や困ること、周りの人に理解してほしいこと等を語っていただきました。
スマートフォンを使って全国各地へ講演会にも出かけられ、仕事としても写真を撮り、SNSで発信されている等身大の姿は、活き活きとされていて、「認知症になったら、何もできない」という誤った理解を吹き飛ばしてくれました。
認知症や病気になると「介護される側」「介護する側」と決めつけてしまいがちになりますが、そんな関係ではなく、困った時にそっと寄り添えるパートナーとして、これまで通りに一緒に歩んでいくことが当たり前のまちづくりが大事であることを会場全体で共有できたように思いました。
若年性認知症では、若い世代ゆえに仕事や経済面、養育等、生活を送っていく上で様々な大きな課題があります。制度や仕組みはまだまだ整備が必要なこともあるのが現状です。
こうして声を上げてくださった方や言えないけれど苦しんでおられる方を、認知症になっても、どんな病気や障害になっても、かけがえのない1人ひとりを大切に、お互いに助け合える誰もが暮らしやすい地域にしていきたいと強く思えた講演会でした。この日は雨も降りましたが、琵琶湖の方に目を向けると大きな虹が見えて、これからに希望が見えた一日となりました。
下坂厚さんの写真
車いすで散歩をしていて
お地蔵さんの前を通ると
必ず手を合わせる
わからないことが増えていっても
大切なことは忘れない
心はずっとなくならない
2021.06.24