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第162回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和8年4月9日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供と意見交換
話題提供 「心不全患者をどう『ミル』か」
話題提供者 高島市民病院 リハビリテーションセンター
理学療法士 木下 正太氏
理学療法士 山本 智哉氏
今回は、「心不全患者をどう『ミル』か」と題して、高島市民病院 リハビリテーションセンターより話題提供していただきました。
心不全患者は高齢者の増加とともに増加してきています。心不全は憎悪を繰り返し、再入院されることが多い病気で、日本では1年以内が25~29%、4年以内が48%と高い状況です。
心不全で再入院になる要因として、患者側で最も多いのが「塩分・水分制限の不徹底」で、次に「治療薬服用の不徹底」「過労」となっています。この再入院や悪化を防ぐためには日々の管理が重要です。
独居の方と家族と同居されている方との再入院率の比較をすると差がないという調査結果があり、心不全と何か他の機能障害等がある場合に再入院リスクが高まるため、対策が必要ということでした。再入院率の低下や心血管イベントの発生率低下には、多職種での介入が有効であるという報告もあり、いろいろな視点で多職種が「ミル」こと、そして対策を考えることが必要です。
塩分・水分制限は大事ですが、高齢者はフレイルの方も半数位あり、塩分制限により食欲不振を招き、体重減少、低栄養につながらないようにすることも大切で、個別化した塩分管理が重要と言われるようになりました。また減塩食を始める際は徐々に取り入れることも大事です。また、過労や動きすぎも悪化の要因となることから、日常の活動量を知り数値化したMETSという単位を学びました。予後・生活レベルの分かれ目は5METSとなり、相応した体力・活動能力があるかどうかを判断できます。適度な運動量の視点を日常のさまざまな動作から学び、何をしているかだけでなく、どう動いているかが重要で、着替えを座ってするという指導も必要となります。畑仕事でも、種まきや収穫という作業と草むしりや耕す作業では運動量は違うので、作業別に考えて指導することが大切になります。
退院後の自宅や施設等での暮らしの中で、多職種が心不全患者をどのように「ミル」かという視点、知っておくべき点、新しいこと等も学ぶことができました。
意見交換では、多職種それぞれが大事にしている「ミル」視点と指導内容を共有しました。また、困難に感じる場面では、本人からの訴えが少ないことや独居の方、認知症がある方への支援や塩分や水分等の管理の難しさがありました。退院時に医師から訪問看護サービスの導入をすすめてもらえるとよりスムーズにサービス調整できることや、どの職種が見ても理解できる共通のツールがあれば、もっと患者さんに寄り添えるのではないかといった意見もありました。
「ミル」視点について、多職種との違いを認識でき、視点を広げることができました。病院と地域との連携、多職種間の連携がますます重要であることも再確認することができました。それぞれの職種の役割を発揮し、病気の悪化予防と安心して暮らせる連携がさらにすすむよう、今後も学びを深めていきたいと思います。

◆次回の予定 第163回 高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時:令和8年 5月14日(木)14:00~15:15
会場:安曇川公民館 ふじのきホール
内容:話題提供と意見交換
話題提供 「湖西圏域 糖尿病ネットワーク推進会議の取り組み」(仮)
話題提供者 高島保健所













