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第145回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和6年10月3日(木) 午後2時~3時30分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
話題提供 「 レスパイト入院について
~3病院からのメッセージ~ 」
話題提供者 マキノ病院 入退院支援室 平島雅彩氏
今津病院 地域連携室 竹本正樹氏
高島市民病院 地域連携支援部 坪井聖子氏
今回は「レスパイト入院について~3病院からのメッセージ~」と題して、話題提供していただきました。
レスパイト入院は、介護者または本人の休息目的や介護者の病気等の事情に応じて、医療設備の整った病院に医療保険で短期入院する制度です。
“医療保険での入院”であることから、空き病床を利用しての受け入れであり、1か月に14日以内となっている。在宅生活が困難になった場合には、とても助かる仕組みです。
対象者は、医療的ケアが必要な方。原則は、在宅で使用している医療材料や内服薬等を持参すること。入院期間中は、他の医療機関への受診はできない。退院先が自宅の方です。
3病院から、それぞれの特色や利用の状況、課題等を報告いただき、現状を知ることができました。
課題 ・本人が一時的な入院を理解したり、納得できていないことがある
本人と介護者の気持ちのすれ違い
・認知症や精神疾患等で、症状によって受け入れが困難なことがある
・ショートステイは緊急で確保できないため、レスパイト入院に頼らざるを得ない 等
また共通する大きな課題として、災害や台風時等の受け入れの限界があることが挙げられました。今回の8月末の台風時も事前に相談が入り、早いもの勝ちで埋まってしまうことがあったということでした。こういった災害時には、負傷した方を治療するのが病院ですが、どこも患者が集中することが考えられます。
市内の医療機関が果たさなければならない役割を遂行してもらうためには、地域での準備や協力体制等、どのようにしていくとよいのかを考えなければなりません。
意見交換では、3人の講師が各グループを回りながら、意見を聞き回答もしていただきました。レスパイト入院の目的に合った利用が求められるとともに、小児や障害のある方等が利用できるものは、まだ不足している現状もあるとの意見もありました。また、災害時の対応についての意見が多くのグループから出ていました。医療機関や福祉関係施設だけでなく、商店やスーパー等の電源が確保できる施設や様々な機関が地域全体で、どこがどのような役割を担っていけるのか、個別避難計画を土台にしながら、あらゆる方と手を取り合っていかなければならないことが見えてきました。様々な機関から参加いただいた多くの方と一緒に考えることができた良い機会となり、今後に活かしていきたいと思います。これからも安心して暮らすことができる高島市を目指して、機関や立場を超えて共に考える場として、ネットワーク運営講義会への皆様のご参加をお待ちしています。
◆次回の予定 第146回 高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時:令和6年11月7日(木)14:00~15:15
会場:安曇川公民館 ふじのきホール
内容:話題提供 「高島市消防本部の救急活動について」
話題提供者 高島市消防本部 警防課
小堀 高志氏