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第144回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました

2024年9月10日 / 報告

   日 時  令和6年9月5日(木) 午後2時~3時15分

   場 所  安曇川公民館 ふじのきホール

   内 容  話題提供および意見交換

         話題提供  「歯科訪問診療で 何ができる?」

         話題提供者  高島市 歯科医師会

                林歯科医院

                 院長 撰 能理子先生

 今回は、「歯科訪問診療で 何ができる?」と題して、林歯科医院の撰能理子先生より話題提供していただきました。

 高島市歯科医師会では、訪問診療の依頼窓口を設けて、積極的に在宅での診療を受けておられます。かかりつけ歯科医師に相談されることが一番良い事ですが、かかりつけ歯科医師がいない場合に、相談できる窓口があることは何より助かります。

 歯科訪問診療では設備や環境が整わないために、在宅ではできないこともありますが、ほとんどの事は対応可能です。多くの歯科診療所が、介護が必要などで通院できない方の治療やケアを実施していただいています。ただ相談が入る時には、すでに重症で起きたことの後始末でしかなく、時間も回数もかかり歯を失ってしまうケースが多くなっているということです。口腔内の写真があるとより情報が得られやすくなります。

 また、生活の場となっている施設や事業所へも訪問して、口腔ケアや職員への指導、研修等も実施されています。予防するためには、訪問診療と歯科衛生士によるケアのセットが有効です。

 世界各国と比較すると、日本では口腔ケアへの関心が大変低く、定期健診を受けてケアしている人はわずか20%で、スウエーデンでは何も症状がなくても90%の人がケアを受けています。

 歯の喪失は口の機能低下を加速し、口の機能が低下すると食べることに支障をきたし、全身の状態が悪化していきます。むし歯や歯周病は予防できます。定期的な受診で自分にあったケアを続けることが何より大切なことがわかりました。

 〇歯科訪問診療は、口腔ケアとセットにすると効果的

 〇かかりつけ歯科医がいると強みになる 元気なうちから定期受診が習慣づいているとさらに良い

 〇食べることは生きること       清潔で健康な奥地の維持を歯科医師・衛生士がお手伝いします

 

 意見交換では、歯科に関することは現状として生活の中でも優先順位が低く、悪くなってからの受診になっている。歯科受診のハードルが高い、症状がない時に受診することやケアを受ける意識が薄いことが、どのグループからも出ていました。特養施設で、歯科衛生士に入ってもらったら、肺炎に罹患する人が20%位減った経験があり、ケアの重要性がわかる。健康な人も予防的に定期的な歯科受診を普段からしておくと、寝たきりになった時にも治療が受けられるのではないかといった声がありました。

 少しずつ歯に関する市民の意識も変わってきていて、定期的な受診をされている方も増えてきているようで、生涯大切に維持していきたいと思います。歯科診療所でも人材不足が影を落とし、活発に動ききれないこともあるようですが、訪問看護師やヘルパー、歯科衛生士の資格のある人、言語聴覚士、管理栄養士の皆さん等、多職種とお互いの理解を深めて連携し、健康な歯で長寿の高島市を目指したいと思います。

 

◆次回の予定  第145回 高島市医療連携ネットワーク運営協議会

 日時:令和6年10月3日(木)14:00~15:15

 会場:安曇川公民館 ふじのきホール

 内容:話題提供 「レスパイト入院について」          

    話題提供者  マキノ病院  入退院支援室  平島雅彩氏

           今津病院   地域連携室   竹本正樹氏

           高島市民病院 地域連携支援部 坪井聖子氏

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