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第142回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和6年6月6日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
話題提供 「応需できなかった1枚の処方せんと課題」
話題提供者 高島市薬剤師会
ふれあい薬局・高島
薬剤師 吉永 礼子氏
今回は、「応需できなかった1枚の処方せんと課題」と題して、話題提供していただきました。
薬局の薬剤師の業務は、処方せん調剤・服薬指導の他、市販薬や衛生用品、介護用品、医療機器等の販売から、在宅訪問、学校薬剤師としての業務等、多岐にわたります。
患者さんや家族が処方せんを持って来店されても情報はごくわずかで、少しの面接で情報を得ていくことは大変困難です。困っておられることはないのか、どのような状況で服薬されているのかと考えながら、そして必要時は病院の地域連携室や訪問看護等と連携しながらの支援で、電話でのフォローアップもされています。
そういった中で、点滴薬や高カロリー輸液の必要な方の処方や相談が入ることがあり、すぐに対応できなかった事例も伝えていただきました。点滴薬の在庫が常時はなく、急配でも間に合わない、無菌調剤ができない‥等、多くの課題もあるということでした。
課題:足りないもの
知識 ・・・保険制度、配合変化、輸液ポンプについて等
設備・体制・・・無菌調剤室、クリーンベンチ、調剤や配達にかかる時間等
経験・スキル・・無菌調整、在宅医療にかかる経験等
コスト意識・・・在庫やロス、継続するための資金等
これらに対応できない場合には、つなぐ力が必要。地域の現状を知る、つながりを作っておくことが重要である。人材も物資も、限りある資源だからこそ、連携することが大切なことがわかりました。
今後も増大していく在宅医療で、緩和ケアを在宅や外来で受ける方も増えてくると思われます。
専門的な知識、技術を活かして、薬剤師の皆様の活躍の幅を広げていただき、連携して高島市民の暮らしを支えていきたいと思います。
意見交換では、多くの質問もあり活発な議論がされました。
◆次回の予定
第143回 高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時:令和6年7月4日(木)14:00~15:15
会場:安曇川公民館 ふじのきホール
内容:話題提供 「高島市の人口減少について」
話題提供者 高島市 政策部 総合戦略課
主査 中西 崇史氏