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第139回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和6年3月7日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供および意見交換
「心臓リハビリテーション ~概念とセルフケア支援~」
話題提供者 高島市民病院 リハビリテーション室
理学療法士 松村 健司氏
理学療法士 木下 正太氏
今回は、「心臓リハビリテーション ~概念とセルフケア支援~」について、高島市民病院の新たな取り組みについて話題提供していただきました。
心不全は、高齢者人口の増加に伴い急激に増えている病気のひとつです。
心臓リハビリテーションは、心身の状態等を改善して、再発・再入院・死亡を減少させ、快適で活動的な生活を実現することを目指して、“多職種チームが協調して実践”する長期にわたる多面的・包括的プログラムです。また、再入院防止やフレイル予防、抑うつ改善、疾病管理がさらに重要な点と言われています。
高島市民病院では、令和6年3月より心大血管リハビリテーションが始まりました。入院患者さんに対して万全な体制を確保して、心身の状態や心電図等を確認しながら有酸素運動等のリハビリテーションが実施されます。
心不全の再入院率は、1年以内では25~29%、4年以内が48%と大変高い率になっています。再入院の要因は、塩分や水分制限の不徹底や薬の服用の不徹底など、生活習慣に起因するものが多くなっています。またフレイルにより循環器疾患の死亡リスクも1.59倍に上がります。このことからも、退院後も多職種チームでのアプローチが重要であることがわかります。
心不全のセルフケアでは、「適切な受診行動」「適切な運動量」「水分」「塩分」「服薬」を守り、心不全手帳を記入して管理し、体重増加や尿量の減少等の変化があれば早めの受診が重要です。
事例を通しての意見交換でも再入院を防ぎ、その人の生活の質の向上のために必要なことを話し合い、多職種チームが連携していくことの大切さを確認しました。
心不全のチーム医療に取り組んでおられる 長岡先生からは、「みんなで患者さんを守る」「みんなの声かけで患者さんがよくなっていく」ように、医療機関も含めて盛り上げていきましょう等 ご助言をいただきました。
◆次回の予定
第140回 高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時:令和6年4月11日(木)14:00~15:15
会場:安曇川公民館 ふじのきホール
内容:話題提供 「第9期介護保険事業計画
~介護予防・日常生活圏域ニーズ調査及び在宅介護実態調査から~」
話題提供者 高島市 健康福祉部 高齢者支援局 高齢者支援課
*令和6年度からの新たな計画を、実態から見て共有しましょう