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第157回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました

2025年11月10日 / 報告

   日 時  令和7年11月6日(木) 午後2時~3時15分

   場 所  安曇川公民館 ふじのきホール

   内 容  話題提供と意見交換

         話題提供   「“DNAR” ~命の現場と意思決定~」

         話題提供者  高島市消防本部 警防課

                 救急救命士 兼田 知育氏

 今回は「“DNAR” ~命の現場と意思決定~」と題して、高島市消防本部より話題提供していただきました。

 はじめに高島市消防本部について説明がありました。職員は102名そのうち救急救命士は36名が活動されています。救急に関する課題では救急車の適正利用等もありますが、今回は“DNARへの対応”に焦点を当ててお話していただきました。

 “DNAR”とは、「患者本人または患者の利益にかかわる代理者の意思決定をうけて心肺蘇生法をおこなわないこと」です。

 心肺停止で救急車が到着しても、蘇生を拒否されるケースが2割もあるということで、救急隊は対応に苦慮されています。

 法律では、救急隊は傷病者を適切な病院へ搬送しなければならないと規定されており、生命が危険な方の救急救命処置が任務です。救急車を呼ぶということは、「あらゆる手段を使って全力で命を救ってほしい!」ということで、それに応えるのが使命です。救急隊の任務と“DNARは、相反する部分があるということになります。不搬送とするのは、明らかに死亡している場合や医師が死亡していると判断した場合のみとなります。

 対応に苦慮した事例では、「施設からの救急要請で施設へ到着。DNARが不明であるため心肺蘇生を継続し救急車内に傷病者を収容したところ、DNARが確認でき、かかりつけ医を呼ぶこととなり心肺蘇生を中止した。」ということがありました。

 意見交換では、地域ごとの各グループに各部署に配属されている救急救命士さん等の消防職員さんが6名も入っていただくことができ、下記の内容について大変有意義な意見交換ができました。

 ・意思表示の書類は毎年更新しているの?

 ・口頭のみで書類がない場合は、処置をするべきなの?

 ・突発的な事故での心肺停止はDNARの適応となるの?

 ・DNARの方へ心肺蘇生法を実施すべきなの?

 ・DNARの方を看取る体制はあるの?

 多職種が様々な事例や場面での経験や実態から、活発な意見交換ができ、お互いの現場を理解し共有することができました。

 DNARの意思表示をしていても、家族の気持ちが揺れ動き、心肺蘇生を希望されることがあります。それぞれの立場での課題や悩み等を共有することができました。命のバトンの活用やACP、「たかしまマイウイェイノート」の普及等、多機関、多職種で意見交換し、ルールづくりが必要なこともわかりました。

 本人の意思が尊重され、意思決定支援を行う多職種のチームで、今後も取り組んでいくことが必要な大切なことであると確認でき、その一歩になる機会となったのではないかと思います。

     

 

◆次回の予定  第158回 高島市医療連携ネットワーク運営協議会

    日時:令和7年12月11日(木)14:00~15:15

    会場:安曇川公民館 ふじのきホール

    内容:話題提供 「認知症施策とチームオレンジについて」(仮)

       話題提供者 高島市 高齢者支援課 保健師 多胡 章子氏

             チームオレンジ「はぴねすマキノ」

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