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第155回高島市医療連携ネットワーク運営協議会を開催しました
日 時 令和7年9月4日(木) 午後2時~3時15分
場 所 安曇川公民館 ふじのきホール
内 容 話題提供と意見交換
話題提供 「在宅における排尿支援
~機能性尿失禁への看護のポイント~」
話題提供者 高島市民病院
皮膚・排泄ケア特定認定看護師 荒川 貴一氏
今回は「在宅における排尿支援~機能性尿失禁への看護のポイント~」について、高島市民病院の皮膚・排泄ケア特定認定看護師より話題提供していただきました。
尿が漏れたり、間に合わない、出ないのに何度もトイレへ行く、おむつを外してしまう等、排尿に関する困りごとはたくさんあり、それは毎日何度も続いたりします。
こういった悩みにどのように対応するとよいのか。尿失禁の種類や原因、環境等と合わせて、ケアや対策を考えていくことが大切で、一つひとつ方法や工夫を教えていただくことができました。
意見交換では、薬との関連や排尿のパターンが掴みきれない等の悩みが話されました。
うまくいったことでは、廊下で排尿をされる人があり、ガラスに鳥の写真を貼ったらその行為がなくなったという事例がありました。一人一人に合わせて日々工夫されていることがわかりました。
最後に講師より 排尿支援を行う際の心構え
・加齢により今までできていたことができなくなる 他人の手を借りることになる
自尊心の低下や負い目を感じてしまっていることを介助者は認識しておく
・排尿支援はプライバシーに深く関与する
・介助者がよいと思う方法を本人が受け入れないこともある
・尿失禁そのものだけでなく、尿失禁をしないように生活を制限していることもQOLを低下させている
・尿失禁ありきの排泄管理が本人にあたっているなら、それをサポートするのも排泄支援
目指すのは、「その人の生活に合った排泄管理」
本人の意向や生活様式を捉えながら、その人に合った方法を探していきましょう!
排泄に関しては、プライバシーがあり恥ずかしく、できれば最期まで自立できることを誰もが願うことですが、その思いを忘れずにケアしていきたいと思います。
排泄という特定の看護分野における高度な知識と技術をもつスペシャリストとして、地域で頼れる心強い存在が増えました。本人の悩みはもちろん、看護や介護をする人たちの困りごとを解決できるよう、今後も排泄に関する相談や支援を広げていただけると嬉しいです。
そして、誰もが気持ちよく排泄できることで、さらにQOLの維持向上ができるよう予防や医療、介護の連携がすすむように取り組んでいきたいと思います。
◆次回の予定 第156回 高島市医療連携ネットワーク運営協議会
日時:令和7年10月2日(木)14:00~15:15
会場:高島市観光物産プラザ (新旭公民館) 多目的ホール *会場を変更しています
内容:話題提供 「歯の歯式と高齢者の虫歯の成り立ち、義歯の種類」
話題提供者 高島市歯科医師会
原田歯科医院 院長
歯科医師 原田 直一先生